バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

家庭訪問

2008年07月02日 | 日々の出来事
家庭訪問って、幼稚園によっては玄関先で済ますところもあるらしいけど、バンビが通う幼稚園は家での子どもの様子も知りたいということで、各家庭20~30分予定で回る。(大抵どんどん押していくことになるんだけど)
先生も大変だと思うけど、迎えるこちらも大変。
縦割りなのでクラス担任が3人いて、さらに理事長先生も同行される(クラスによっては園長ってこともあるらしい。)一体どこに座ってもらったらいいの?ってカンジ。

バンビはこういう時妙に照れながらも、去年と同様ゴルフを披露したり、マペットを患者さんにしてお医者さんごっこをして見せたり。
ケラケラ楽しげに笑うバンビを見て先生が一言。「これが本来の姿なんですね。お母さんと一緒で安心しきっていて、楽しげで。」と言われた。
どうも幼稚園では他に子どもがたくさんいてザワザワしてるので、視覚情報につられがちなバンビはぼーっとしていることも結構あるらしい。

それと「バンビくんはとても愛想がいいので、ことばがなくても妙に通じてしまったりして、それが良い面と悪い面がありますよね。」とも言われた。確かに。

お母さんの方から何かありますか?と聞かれたので、幼児Gの先生に言われている”こちらの対応の仕方で、バンビの行動が変わること”について伝えた。

例えば、ただ「片付けて」とだけ言っても片付けないことが多いけど
①「これ、片付けてくれるかな?」と依頼する。
(特に「できるかな?」というニュアンスで言うと、良いところを見せようと張り切る傾向がある)
②できたら「片付けてくれてありがとう。嬉しいよ。」と感謝する。
③さらに「さすがお兄ちゃんだね。」というカンジで持ち上げる。
そうするとバンビの動きがすごくスムーズになるから、不思議というか面白いというか。
あとは「一緒に片付けようか」でもやる気になることが多いかな。

「本人やればできるので、そういうちょっとした気持ちの乗せ方で変わります。」と言われた時には、なるほどなーと大いにうなずいたものだった。
わかっていても、親だとどうしても”親が子どもに指示する言い方”になっちゃうんだけどね。

幼稚園の先生も、「そういう傾向は確かにあると思うので、心がけてみます」と言ってくれた。
ほんとに幼稚園はいろんなことに取り組んでくれていて、例えば私とバンビが使っているサインを教えてほしいと言われたので表にして渡したら、早速壁に貼って取り入れるようにしてくれているらしい。ほんとにありがたいことです。

そうやって支援してくれる輪が広がっていく。バンビは(私もだけど)ほんとに人に恵まれていると思う。もう感謝の気持ちでいっぱいです。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
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おしゃべり会

2008年07月01日 | 障害児の親
幼児Gにも最近新しい会員の方が続々入会し、特にまだ就園前の小さな子達が増えてきた。
(ちなみにバンビは1歳前から入会しているので、いまや最も古株となってしまった。)

でも、通所の曜日やグループが異なると、ほとんど顔を合わせる機会がなく、子どもの様子もさっぱりわからない。
せっかく縁あって同じ悩みを抱えた者同士集まっているのだから、もう少し顔を合わせていろいろ話してみたいし、ゆるーくつながっていけたら、何かと心強いんじゃないかなと思って、通常の幼児Gの活動とは別に母親の自主活動の場をセットすることにした。

名前は「ふたばの会」。
幼児Gに通っているのは、やっと発芽したものの伸び悩んでいたり、思わぬ方に伸びてしまったりして、何だか一筋縄ではいかない子ども達。
そして”水のやり過ぎか、肥料不足か。一体どうやって育てていけばいいのやら...。”と不安や心配でいっぱいの母親達。
花や木の種類は違えども、いつか花咲き実も生るようにと親として願う気持ちは皆同じはず。
まぁそんなことから付けた名前。

で、今日のおしゃべり会には14名のママが参加してくれました。
「幼児Gに通うようになった経緯」というお題で、一人ずつ順番に話したんだけど、入会してまだ日も浅いママ達は涙なくしては語れないというカンジで...。

でもそうやって、自分の言葉で我が子のことを人に話せるようになるのは、障害の受容の第一歩だと思う。自分で認められないことを、他人に話すことなんてできないから。

同じ悩みや心の痛みをわかってくれる人に、自分の気持ちを聞いてもらえればそれだけで気持ちが癒される。
胸につまった想いを涙と共に流し去れば浄化もされる。まさにカタルシス?
そして、自分の気持ちを言葉にして人に伝えるうちに、自分の考えや感情の整理ができるようにもなる。

それに、私達はこの先就園や就学に際して、我が子のことを人に説明する機会が出てくる。そういう時のためにコミュニケーション・スキルも身につけておく必要があって、おしゃべり会はそういう練習の場にもなる。(人前で話すのって、緊張するからねー。場数踏むのは大事。)
それにそれに、親同士の仲間としての連帯感も生みだしたり...とおしゃべり会の効果はいろんなことが期待できるのです。

まぁ、障害の親の会の交流会なんかでも同じことをやっているわけですが。
そういうのが地域でもあると、身近に悩みや不安を相談したり、共に励ましあえる関係ができるし、療育や就学など地域での情報が交換ができたりしてとても助かると思う。
先輩ママから学べることは多いし、後輩ママを支援したりすることもできるし。

今日のママの発言の中に、”親として周囲に子どもを理解してもらい、協力を得るための努力をしていく必要がある。自分はそれが使命だと思っている。”というのがあったけど、私も大いに賛成。

私も自分のできることからやっていこうと日々思っているんだけど、今回の企画はまさにその一環。
自分としては今回やって良かったなと思ったので、次回も2学期のうちに1度やりたいと思ってる。
テーマは「家族との関わりについて」がいいかな。
パパやきょうだい児、おじいちゃん・おばあちゃんといった親族の理解と協力については、各家庭で状況はいろいろ違うと思うし、人の話を聞くことで自分の家庭が良い方に変わっていける可能性もあるだろうから。

このおしゃべり会については母親の自主活動とは言え、幼児Gの先生方が理解してくれて、保育を担当したり、会場を借りるお手伝いをしてくれたり。とても感謝してます。ありがとうございました。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
コメント (2)
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