最近またpodcastの整理をしました。だいぶすっきりしました。
それでもレギュラー番組は8つ。
ABC News Nightline
TED Talks
Criminal
Welcome to Night Vale
この4つは不動。残りはこの4つ。
The Archers (最近ある登場人物のあまりの陰険さに、聴くのが辛くなってきた)
Real Deal English (これは去年の7月で配信終了したみたいです)
60-Second Science (実際は1分じゃなくてたいてい2分くらい)
Hapa 英会話 Podcast
最後のHapa 英会話podcastのホストJun さんの日本語はほぼネイティブですが、それでも時々あれっ?というところがあって、そこが興味深い。なるほど、こういうところが日本語学習者の上級者にとっても難しいところだんだろうなあと初めて気がつきます。
「何らかの理由で」の「何らか」を「なにらか」と言っているのを聞いて、これはなんらかだなあ。でも「何ゆえ」なら「なにゆえ」だなあ。と混乱してきました。
今まで無意識に使っていたけど、きっとルールがあるに違いない。ちょっと調べてみたら2種類を使い分けている例がありました。
何色 なにいろ なんしょく
何部 なにぶ なんぶ
何人 なにじん なんにん
なに と読むのは「どんな」を問題にしている場合
なん と読むのは「数」を問題にしている場合
らしい。なるほど。
でも「何らか」のように読み方が一つしかない場合は?
そういえば「何人」って「なんび(ぴ)と」という読み方もあった。これは「どんな」の意味の方のような気がする。それなら「なにびと」のはずだけど、もしかすると言いにくいので「なにびと」が「なんびと」に変化してしまったのかも。それなら「なんらか」も「なにらか」より「なんらか」の方が言いやすい気がする。
今度日本語の先生に聞いてみようっと。
Hapa 英会話は英語、日本語の両方をよく知っているJunさんだからよくわかる「そう、そこが知りたかった」という日本語学習者の疑問や間違えやすいところを取り上げているところがいいです。
そういえば「間違えやすい」と「間違いやすい」もいつも、あれどっち?と迷うんですが、間違うが自動詞、間違えるが他動詞と考えればどちらも正しいらしい。
日本語にも自動詞、他動詞があるんですよね(今更ですが)。これじゃ絶対日本語の文法は教えられない。
最近テレビでのインタビューを聞いていて気になるのが、
何々と何々または何々や何々と例を挙げるときに
「と」や「や」を使わずに、
「~であるとか」、「~であったり」という表現を使うことです。
「と」はあれとこれと二つしかないという場合、
「や」は二つだけじゃないけど、でもやっぱりそれに近い感じがする。
だから、いくつかあるうちのこれ、これ、という意味で
「~であるとか」、「~であったり」を使うのかなあ。
いや、何となくそれだけじゃない気がする。
全てにおいて「断定する」言い方を嫌うという傾向があるような気がするんですよね。
それと、「と」や「や」よりちょっと格式ばって聞こえそうとか。
でも、別に「や」でいいと思うんだけど。
もうひとつ、気になるのが、
「~というのが正直な気持ちです」
「~というのが本当のところです」
という言い方。
これは、ただ「~です」と言うより、私は切にこう思ってるんだ!という意味を込めたいためと、「~です」より、発言の締めとして座りがいいからなんだろうと推測しています。
でも、これは例えば「これまではそうは言ってなかったけど、周囲はどう思っているか知らないけど」
という「~けど」のような何かが存在していないといけない気がします。
そういう前提を聞き手が共有していないなら、普通に「~です」でいいと思う。
昨日のブログは「立待月」でしたが、そういえば吉田拓郎の「祭のあと」という歌に、月の名前が出てきたなあと思い出しました。
もう眠ろう、もう眠ってしまおう、臥待月の出るまでは。
「臥待月」でした。
臥待月は19日目の月、つまり「寝待月」と同じ。寝て待った方がいいくらい、月の出は遅くなります。
昔の人は、現代人の何倍も月を眺めていたんでしょうね。
八丁堀の湯屋 御宿かわせみ (16) (文春文庫) | |
平岩 弓枝 | |
文藝春秋 |
1日に英語の辞書って何回くらい引いているかなあ。英文メールを書いているときなんて、もう首っ引き。
今日は「御宿かわせみ」を読んでいて日本語の辞書を引きました。
「花御堂の決闘」に出てきたこのことば。
「股肱の臣」(ここうのしん)
これは畝源三郎から手札をもらっている岡っ引き、蕎麦屋の長助を指していった言葉。
股(こ)はもも、肱(こう)はひじのこと。つまり自分の手足のように頼りにする人。
ついでに英語も。
腹心の部下 henchman, right-hand man,
man Friday なんていうのもありました。
~を股肱と頼む
rely up(on) somebody as one's right-hand man
ゴキブリだって愛されたい 昆虫たちの都市伝説 | |
メイ・R・ベーレンバウム | |
青土社 |
たいていの虫は苦手なのに、虫の話を読むのは好き。
これもタイトルに惹かれて借りてみました。
読み始めてみたら。
む、むずかしい。日本語なのに英語を読んでいる時みたいに頭がぼーっとしてきた。
最近英語ばかり読んでいて、日本語が読めなくなったか?
でも内容はとっても面白そうなんだけどなあ。ユーモアもあるし。
試しに、アマゾンの「なかみ検索」で原文を読んでみました。
知らない単語が多いので、すらすらっとは読めないけど、日本語訳より学術書っぽくなくて普通の文章みたい。
漢字が多いと疲れちゃう。
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」という言い方。
しばらく前にNHKでこの言い方は間違っていない。
昔から使われている婉曲表現であるという検証がされていたことがあります。
ふーん、そうだったのか、と納得した私。
でも、これはどうでしょう。
レンタル店にて。
新作だけど1週間レンタルOKというDVDを2本持って店員さんに渡しました。
明日返却すれば料金は安いので、店員さんは返却日の確認をします。
「1週間でよろしかったでしょうか?」
これはレストランの「よろしかったでしょうか」とはちょっと違うような。
私、まだ何も言ってませんから。
今日借りたのは、これです。
ドールハウス DVDコレクターズBOX20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
留学生その1(ロシア)
週末に太平洋へ行きたいと思います。
---要するに大洗あたりの海に行きたかったんでしょう。
留学生その2(中国)
教えたいことがあります。
---教えてほしいことがありますと言いたかったに違いない。
この手の日本語は留学生には超難関。
留学生その3(ドイツ)
メールの件名「大きな間違い」
---big mistake の和訳だと思います。文章の中で使えば変じゃないけど、メールのタイトルだと笑ってしまいます。件名なら「大失敗」あたりが無難でしょうか。
私も留学生に負けないように英語の勉強しようっと。
日本人の知らない日本語 蛇蔵&海野凪子 メディアファクトリー このアイテムの詳細を見る |
日本語学校の先生と生徒のやりとりは学生たちが真剣なのでよけい笑いを誘います。
クロサワ映画や任侠映画で日本語を勉強したという生徒達の日本語は、間違ってはいないけどとっても変。
私の英語もこれに近いものがあるかもしれない。
留学生の対応という今の仕事は、この本に出てくることと良く似た状況が多いので「そうそう!」と共感することがたくさんありました。
「今日は忙しいですから、明日でもよろしいでしょうか。」
これはある留学生からのメールです。
かなり日本語が上手な留学生でも、だいたいこの「~ですから」を使います。
でも日本人なら「忙しいですから」ではなく、「忙しいので」と書くだろうなあ。
ネットで検索したら、日本語のテキストにこのですからを使った例文が載っていました。
そうかあ、こういう風に教わっているなら使うはず。
ということは、これは正しい日本語なんだろうか。
「年末年始は、皆さん忙しいですから」なんていう言い方は変じゃないですよね。
これは「忙しいです から」ではなく「忙しい ですから」と分解すると考えれば辻褄が合いますか?
「今日は忙しいから、明日でよろしいですか」 とになると、またちょっと違和感が。
忙しいので と
忙しいから は
どう違う。
そもそも
面白いです、美しいです、忙しいです
という「形容詞」プラス「です」という使い方は正しいの?
この本の著者の凪子さんならこんな質問にもすっきりと答えてくれるんでしょうね。