知らなかった 英単語今日の発見

映画、ドラマ、小説、ニュース。
毎日たくさん出会う知らないことば。
忘れないようにブログに残していきます。

読み返したくなる本⑩ Anne of Green Gables

2021年05月05日 | 読み返したくなる本
 

モンゴメリの作品は「読み返したくなる本②」の"The Blue Castle"を先に紹介しましたが、もちろん「赤毛のアン」も愛読書です。

アンの世界に憧れて、舞台になったプリンス・エドワード島へ行ってみたというファンは多いと思います。←私もその一人。

馬車に乗って出かけていくマシューを見て、いったい何の用事なのか気になっていてもたってもいられないリンドのおばさん。

こんなシーンから始まる「赤毛のアン」。

リンゴの花が咲く並木道。
超人ハルクのように緑色になってしまったアンの髪。
ボートに横たわって物語のヒロインになりきるアン。
内気なマシューが勇気を出して用意してくれたふくらんだ袖のドレス。

どの章も忘れられない。

プリンス・エドワード島へ行ってみたくなるはず。



 
出版からもう100年以上たっている作品なので、無料のKindle版もあります。





不朽の名作をドラマ化『アンという名の少女』予告編

Netflix で配信されている「アンという名の少女」。
これまで映像化されてきた「赤毛のアン」に比べると、この「Anne with an "E"」は原作にはないシーンを追加したり、かなり思い切った変更をしています。
思い入れのある作品だとどうしても「原作と違う!」と反発してしまうことが多いです。
実は最初に見た時はまさにそれで、途中で止めてしまったんですが、なぜか突然また見たくなりました。

今回は、原作にないシーンも「もしかしたらこんなこともあったかもしれない」と思えてきて、逆に「未公開」原稿を読めたような気分。
シーズン3まであるので楽しみです。
ただシーズン1はそれでも基本的には原作に添って作ってあるようですが、シーズン2以降は原作とは別物と思って鑑賞した方がよさそうです。

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読み返したくなる本⑨ Nim's Island

2021年04月23日 | 読み返したくなる本
 
2001年の出版なので、これまで紹介してきた「読み返したくなる本」の中では、一番新しいということになります。

ジョディ・フォスター主演で映画化されていますが、映画は原作にない部分をだいぶふくらませていて、結局そのふくらませたところが余計だったなという残念な結果になってしまいました。

科学者の父親と孤島で暮らしているニム。ボートに乗って調査に出かけた父親が嵐のせいで戻って来ない。

ニムは父親の代理で作家のアレックスにメールの返信をするようになりますが、アレックスはニムのメールに書いてあったSelkie とFredが、まさかアシカとイグアナだとは夢にも思いません。
孤島でたくましく暮らすニムと典型的な都会人の作家アレックスとのメールのやりとりが楽しい。

娘を一人残して、プランクトンの調査に出かけてしまう父親。それあり得ないだろう。いやいや、アシカとイグアナとカメと一緒にゲームをするニムの方がもっとあり得ないな。

はらはらさせて、そして最後は幸せな気分になれる本てあまりないかもしれない。



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読み返したくなる本⑧ Harry Potter シリーズ1~3

2021年03月02日 | 読み返したくなる本
 
やっぱりこれは外せませんね。
でも、私が読み返しているのは

Harry Potter and Philosopher's Stone
Harry Potter and the Chamber of the Secret
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban

1作目から3作目までのこの3冊です。

スポーツが苦手な私はクイディッチ大会の様子が延々と続く、4作目の"Harry Potter and the Goblet of the Fire"  はちょっと疲れました。
ハリーが成長するにつれて、物語の雰囲気はだんだんダークになっていくし、ハリーはなんだかいつも機嫌が悪いという印象だし、、、
というわけで4作目以降はどれも1回ずつしか読んでいません。
でも、ちょっと大人びてきたハリーもまた読んでみたいという気もします。



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読み返したくなる本⑦ Holes

2021年01月07日 | 読み返したくなる本
 
"Holes"を買ったのは2000年の9月10日。
購入日を正確に覚えているのはこの日のブログに書いたから。
多分グアムかサイパンからの帰りの飛行機を待つ間に、空港の本屋さんで買ったんだと思います。

私の学生時代はまだまだ洋書は貴重品でした。手に入るものなら何でもいい!
という感じで読んでいた気がします。


2000年だとまだKindleはなかったけど、洋書は欲しい本があればすぐに手に入るようになりました。
"Holes"は、おお、洋書の世界が広がったなと感じさせた本でした。


Camp Green Lake という矯正施設でスタンリーは訳もわからず毎日穴を掘らされます。

かつては湖だったGreen Lake。そこになぜ一滴も雨が降らなくなったのかという歴史も同時に語られていきます。

穴を掘り続ける理由とGreen Lake の歴史が繋がった時、全てがぴったりはまったパズルのように一つになります。

この本の解説を読むと多分必ず「パズル」ということばが出て来るだろうと思います。私もまさにジグソーパズルの最後のピースが埋まった時のような感触を覚えました。

何度読んでも面白い本ですが、謎解きのスリルはさすがに最初しか味わえないので、まだ読んでない人はこの貴重な謎解きを経験できるんですよ!
うらやましい。



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読み返したくなる本⑥ Tarzan of the Apes

2020年12月14日 | 読み返したくなる本
本日はたくあん漬けと歯医者という、私にしては超ハード・スケジュール。
夜は体を休めるために(本当に体力無くて)、ちょっと本を読んで、韓国ドラマ見ようかなっと。

「読み返したくなる本」6冊目は、これです。

 
ターザン!
好きなんですよねえ。
多分原作のターザンはたいていの人が思い浮べる「密林の王者」というイメージとはかなり違うと思います。
前半は完全に"ape"で、後半両親が住んでいた小屋を見つけて、文字を覚えていくところからなんと"gentleman"(はちょっと言い過ぎか)に変身していきます。
類人猿の中に混じって暮らすターザンなので、体力では圧倒的に劣っていますが、そこは知恵でカバーします。
でも何と言っても私が好きなのは、ターザンが両親の残した本を使って英語を学んでいくところ。本だけの独学なので、読めて、書けるけど、リスニング、スピーキングは全くできないというのも面白いところで、これが本の中でも重要なポイントになっています。

実写版ターザンはジョニー・ワイズミュラーを始め、たくさんの役者が演じていますが、私はロン・エリーが主役のTVシリーズが一番印象に残っています。


Tarzan 1966 - 1968 Opening and Closing Theme (With Intro & Snippet)  


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読み返したくなる本⑤ A Christmas Memory

2020年12月01日 | 読み返したくなる本
 
 
12月になったので、テンプレートを変えて、「読み返したくなる本」もカポーティの「クリスマスの思い出」を紹介します。

遠い親戚にあたる、ぼくとおばちゃんは、親戚の家でちょっと小さくなって暮らしています。
毎年11月になると、二人はクリスマス用のフルーツケーキの準備を始めます。二人ともお金がないので、1年間かけて溜めた小遣いでケーキの材料を揃えます。ピカンの実を採りに行ったり、違法なウィスキーをこっそり手に入れたり。
ケーキの材料でお小遣いを使い果たしてしまう二人は、クリスマスプレゼントを買うお金は残っていません。だから毎年手作りの凧を贈り合います。

二人が最後に一緒に過ごすことになるクリスマスの思い出。
こうして書いてるだけで、じわっと涙が出てきます。

最近の読書はもっぱらKindleですが、この本はハードカバーを買いました。セレステ・ホルムが朗読するCDがついています(これが、恐ろしく早口で大変)。
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読み返したくなる本④ From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler

2020年11月25日 | 読み返したくなる本
 
"From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler"という長いタイトルに聞き覚えがなくても、邦題の「クローディアの秘密」なら昔図書館から借りて読んだことがあるという人もいるかもしれません。

クローディアは弟のジェイミーをそそのかして一緒に家出をします。家出先に選んだのはニューヨークのメトロポリタン美術館。
締まり屋のジェイミーの溜めた小遣いでやりくりしながら、二人は美術館で寝泊まります。
クローディアとジェイミーの会話は大真面目なんだけどどこか可笑しくて、美術館に展示されている天使の像は果たしてミケランジェロの作品なのかどうかという謎解きも加わって、最後まで一気に読ませます。

1967年出版なので、すでに50年以上たっていますが、面白い本て古さを感じさせないんですよね。
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読み返したくなる本③ Minnow on the Say

2020年11月19日 | 読み返したくなる本
 
この本のことはブログに何度も書いてますが、「読み返したくなる本」というカテゴリーを作ったので、何度でも書いてしまおう。

フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」ももちろんいいんですが、この"Minnow on the Say"は「読めば読むほど好きになる」というタイプの本ではないかなと思います。

Davidの家の裏にはSay川が流れていて、裏庭の桟橋から川に繋がっています。
裏庭から川へ行けるなんて憧れるなあ。
大雨の後、Davidが桟橋にカヌーが流れ着いているのを見つけるところから物語は始まります。
裏庭の桟橋は普段はDavidのお父さんが庭の花の水やりに川の水を汲むのに使われているだけです。
だからDavidがこのカヌーの持ち主を探すためにそのカヌーで川へ漕ぎだした時のわくわくした気持ちがよくわかります。

カヌーの持ち主のAdam と一緒にAdamの祖先が隠した宝を探す二人の少年の夏休みの冒険。

冒険といっても悪漢に追いかけられるとかいうわけではなく、全体的にとても地味な話なんですが、セイ川の描写が生き生きとしていて、この物語の主役はもしかするとセイ川なのかもしれない、なんて思えてきます。

もし児童書で一番好きな本を1冊選べと言われたら、読むたびに好きになっているこの"Minnow on the Say"が今の私の「ベスト」ですね。
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読み返したくなる本② The Blue Castle

2020年11月13日 | 読み返したくなる本
 
 モンゴメリと言えば「赤毛のアン」も「読み返したくなる本」の1冊ですが、これからも間違いなく何度も手に取るだろうと思うのが"The Blue Castle"「青い城」です。

不細工というわけではないけど、大人しくて地味なヴァランシーは自分の未来には楽しいことは一つもないという気分で29歳の誕生日を迎えます。

いつも他人の目を気にしておどおど暮らしてきたヴァランシーの人生を180度変えてしまう出来事が起こります。「周りの目を気にすること」をやめたヴァランシーの豹変ぶりに、これまで彼女を軽んじてきた親類や母親はただただ驚くばかり。その様子が可笑しくて胸がすっとします。


"The Blue Castle"というタイトルのせいで、おとぎ話のお城のような表紙が多いんですが、ヴァランシーが見つけたマスコウカの湖畔の家は日本語版の表紙が一番イメージに近い。

英語版はいったいどうしちゃったの?というのがいっぱい。
 
これは私の持っているペーパーバック版。どう見てもロマンス小説ですよね。


 
こ、これはいったい何?


 
これが最初に出版された時の装丁らしいです。
これはイメージに近いです。



 
これは地味目で悪くないんですが、これだとヴァランシーが子供の頃に描いたお城で、実際の夢の家じゃないんだなあ。
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読み返したくなる本① Daddy Long Legs

2020年11月09日 | 読み返したくなる本
昨日のブログに「これからもまた読み返すだろうと思う本」 というカテゴリーを作ろうかなと書いたので、作りました。
シンプルに「愛読書」にしてみました。
→と書いたものの、やっぱり「読み返したくなる本」に変えました。

最初の本は、今まで一番繰り返し読んだ本、ということで"Daddy Long Legs" 「あしながおじさん」です。

日本語で読んだのも含めると、多分20回位は読んでるかなと思います。

 
私が持っているのはこのハードカバー版ですが、Kindleなら無料です。



 
女性にまだ選挙権がなかったという時代なので、さすがに今読むと「古さ」も感じますが、それもまたいいかな。

「青い鳥」の作者メーテルリンクのことを「新入生」だと勘違いして、皆に大笑いされるという失敗から始まるジュディの大学生活。
孤児院しか知らなかったジュディにはごく普通のことが全て新鮮です。そのわくわくした気持ちが読む方にも伝わってきて、試験勉強でさえ楽しそうに思えてきます。

高校生の時にこの本の最後の数ページを英語の授業でやったことがあります。
後で全編を英語で読んだ時に、教科書の英語はだいぶ易しい単語に変えてあったことに気がつきました。

タイムマシンで高校時代に戻って、あの時の授業をもう一度受けてみたら楽しいだろうな(当時は英語は好きだったけど、授業が楽しいとまでは思ってなかった)。

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