クリスティの"Lord Edgeware Dies" も廉価版がありました。
でも、"Partners in Crime"と同じく、クリスティらしくない表紙なので、これも別の本からの借り物かも。
電子化がちょっとおかしくて、時々文の途中で不要な行が入ってます。
他にも何冊かあるKindle版はどれも同じような状態のようです。
ちゃんとしているのはこの正規版だけらしい。
"Lord Edgeware Dies"は多分日本語でも読んでなかったと思うので、時々変な改行があるくらいならまあいいかとこの安いバージョンで読んでます。
"Partners in Crime" もちょっとここ一行空いているのは変じゃない?と思えるところがありますが、文の途中で切れていることはないので、あまり気になりません。
これも純正品のこのバージョンはだいじょうぶ。
どちらも読めないということはないんですが、先にサンプルを読んでみてから決めた方がいいかもしれません。
"Partners in Crime" は"The Secret Adversary" で活躍したトミーとタッペンスが結婚して数年後という設定。
平穏でお金の心配もない生活にちょっと飽きたタッペンスが、何か起こらないかなあと贅沢な悩みを言っているとトミーがこういいます。
Is it me or the money that palls upon you?
pall は「棺」とか「陰鬱」という意味。
"pallbearer" 「棺を担ぐ人」ということばで目にすることが多いかな。
動詞の"pall" には「興味を失わせる、飽きを起こさせる」という意味があります。
この意味ではもう何度もメモしているのに、次に出会うとまた忘れているという、よくあるパターン。
トミーは「君が飽き飽きしているのは僕それとも金?」と聞いているんですね。
会話ではもっと簡単に"get tired"で言えちゃいそうだけど。