11月26日放送分の「ビジネス英会話」に出てきた
fob off という表現。
fob (人) off with something で
「人に不良品や偽物をつかませる」という意味だそうです。
メモしておこうと思ったら、例によってすでに入力してあった。
クリスティの"Hickory Dickory Dock"からですが、意味は「避ける、無視する」とメモしてあります。 fob off だけだとこういう意味になるようですが、多分ビジ英に出てきた用法で使われることがほとんどらしい。
fob off を検索していたら
21st CENTURY NURSERY RHYMES とうページにこんなのがありました。
Sing a song of sixpence a pocket full of rye,
Four and twenty blackbirds baked in a pie.
When the pie was launched the tills began to sing,
It seems that McDonalds will fob you off with anything
これはマザーグースのような童謡の後に現代風に1、2行付け足したものらしいです。
作品にマザーグースをたくさん取り入れているので有名なアガサ・クリスティはもちろんこの「6ペンスの唄」も作品に使っています。
Sing a song of sixpence a pocket full of rye,
Four and twenty blackbirds baked in a pie.
A Pocket full of Rye 「ポケットにライ麦を」
Sing a Song of Sixpence 「6ペンスの唄」
Four and Twenty Blackbirds 「24羽の黒つぐみ」
と、この冒頭部分は全部クリスティの作品のタイトルになっています。
せっかくなので「6ペンスの唄」の続きを
Sing a Song of sixpence,
A pocket full of rye,
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.
when the pie was opened,
The birds began to sing,
Was not that a dainty dish,
To set before the king?
The king was in his counting-house,
Counting out his money,
The queen was in the parlour,
Eating bread and honey.
The maid was in the garden,
Hanging out the clothes,
There came a little blackbird,
And snapped off her nose.
「ポケットにライ麦を」はこの唄の通りに殺人が起きていくといういかにもクリスティらしいミステリーです。
原作ではミス・マープルの出番は少ないんですが、BBCのドラマ版はジョーン・ヒクソン演じるミス・マープルはいつものようにパワフルに動き回ります。
原作を読んでからドラマ化されたものを見るとたいていがっかりしますが、個人的にはこの「ポケットにライ麦を」と「予告殺人」は原作よりいいんじゃない?と思ってます。