「こんにちわッ、テディちゃでス!
りッしゅんッ!なのにィ~」
「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!空気ブルブル~!)
こんにちは、ネーさです。
立春ながら、気温の低い月曜日となりましたね。
たくさん着込んで、身体をしっかり温めたら、
さあ、本日の読書タイムは、
前回記事に続いてこちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 戦国小町 苦労譚 2 & 3 ――
原作は夾竹桃(きょうちくとう)さん、平沢下戸(ひらさわ・げこ)さん、
漫画は沢田一(さわだ・はじめ)さん、
第2巻は2018年4月に、
第3巻は2018年10月に発行されました。
↑第2巻には『農耕戯画』、
↑第3巻には『躍進、静子の村』と巻題が付されています。
「げんだいィからァ~せんごくゥじだいィ!」
「ぐるるぅっるるるるる~…」(←訳:跳んじゃったんだよね~…)
綾小路静子(あやのこうじ・しずこ)さん、
農業高校に通う、ごく普通の女子高生さんなのですが。
或る日、現代から過去――戦国時代へ、
タイムスリップ!
しかも、アタフタする静子さんの前に現れたのは、
織田信長さん!!
「うううゥ、こわいィでス!」
「がるぐっるるるるがる……」(←訳:もう会っただけで恐怖……)
その時、静子さんが着ていたのは、高校の制服。
戦国時代の人びとに怪しまれるのも当然の異装です。
そして、
不審者め、斬首だ、拷問だ、と騒がれた静子さんが、
生き延びるための取引材料として
申し出たのは……
《農業の技術》でした。
これを、信長さんは諒解します。
「ふむむゥ、びッくりィでスよゥ!」
「ぐるるるるがるるぐる?」(←訳:軍事でなく農業の技術?)
いえ、ちょっと考えてみてくださいな。
施政者にとって、
自領が農業国であるというのは、
理想的なんじゃないかしら。
なぜって、工業立国とか、エネルギー立国、観光立国、
いろいろありますけど、
どの国の人も、お腹は空きます。
工業国も観光国も、絶対的に必要としているんです。
ご飯や、パン――
米や小麦、大豆といった農産物を。
その構図を、
静子さんの申し出の意味を、
信長さんは瞬時に理解し、頷いたのでした。
《よかろう、貴様の能力買ってやる》
「……やぱりィ、こわいィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:もの凄く怖い!)
信長さんの指示により、
土地と人員を提供された静子さん、
農作業に取り掛かろうとするも。
えっ? ここ取り潰し寸前の村なの?
土壌は痩せているし、
耕作の方法はいい加減だし、
害獣は来るし、
村人さんたちは……
ああ、みんな栄養不足で、手足はガリガリ……。
ええい、こうなったら!
アレもコレも、改良! 改革!
現代の知識と情報と最新技術を応用して、
村を豊かにするっきゃない!
「そっ、それはァ~!」
「ぐるがるぅ??」(←訳:禁忌でしょ??)
多くのSF作品で、
過去を訪れることになった時間旅行者さんたちは、
未来のモノを過去に持ち込まないように、
歴史を改変しちゃわないように、
と心を砕きますが、
そんなお上品な方法では
戦国時代を生き抜いてゆけません。
第1巻では、畑作に成功? 農具を自作?
第2巻では、大規模稲作を企画? サトウキビも?
第3巻ではさらに――
と、静子さんの挑戦は留まるところを知らず。
オールドスタイルな時間SFを好む方々が読んだら
気絶しちゃうんじゃないかと、
心配になるくらいのはっちゃけ時間旅行は、
いったい何処へ向かうのか?
SF好きさんに、
歴史好きな活字マニアさんにも、
激おすすめのコミック作品は、
既に累計100万部を突破しています。
WEBもしくは紙の書籍、
お好みのスタイルで、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪