「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうゥ! ゆきィじゃなかッたでスゥ~!」
「がるる!ぐるっるぅ~!」(←訳:虎です!良かったぁ~!)
こんにちは、ネーさです。
気温次第で警報級の大雪?と予報が出ていたここ東京多摩地区、
今日は朝から雨、となりました。
ああ良かった~とホッとしつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 戦国小町 苦労譚 1 ――
原作は夾竹桃(きょうちくとう)さん、平沢下戸(ひらさわ・げこ)さん、
漫画は沢田一(さわだ・はじめ)さん、
2017年12月に発行されました。
『農耕戯画1』と巻題が付されています。
「げんだいィからァ、せんごくじだいィへェ~」
「ぐるるがーるる!」(←訳:なぜかポーンと!)
綾小路静子(あやのこうじ・しずこ)さんは、
農業高校に通う高校生。
同級生たちと比べて特に変わったところのない、
ごく普通のティーンエージャー……であると、
自分では思っていたのですが。
或る雨の日、
突然タイムスリップ?
「ふとォきづけばァ~…」
「がるるぐる?」(←訳:ここどこ?)
現代の都市の街路から、
一瞬を経て、見知らぬ場所へ。
ここどこ?と戸惑う静子さんは、
しかし、程なく知ったのです。
野盗か雑兵か、荒んだ様子の男たちに
連れ去られそうになった静子さんを、
一喝のもと救ってくれたのは、
見事な太刀を腰に佩いた
奇抜な衣装の武将さん。
その陣羽織には、木瓜(もっこう)紋……。
あれは、『織田木瓜(おだもっこう)』?
つまり、ここは?
え? え? まさか?
戦国時代の、日本?
このひと、織田信長さん??
「でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:そうみたい!)
やだ嘘ぉ!信じられない~!冗談でしょ!
なんてアタマをパニックさせている余裕はありません。
高校の制服姿を怪しまれた静子さん、
信長さんの供廻りたちに引きすえられ、
不審者として即刻斬首、
間者かもしれない拷問だ、
という絶体絶命のピンチなのです。
そんな窮地でしたから――
「まッてくださァ~いィ!」
「がるるるるるるる~!」(←訳:私お役に立てます~!)
私、お役に立てます。
農業を学んでいました。
静子さんの心の底からの叫びを、
供廻りたちは相手にしません。
聞き咎めたのは、信長さん唯ひとり。
女子ではあるが、
格好から考えるに、南蛮から渡ってきたとおぼしい者。
その者が持つ知識。
おそらくは、最新の技術を用いた農業の、知識。
これを、放っておけるか!
「けッていィ!」
「ぐるがる!」(←訳:採用だよ!)
トップダウンの効力、いえ、鶴の一声でしょうか。
静子さんは生命を拾い、
信長さんに仕えることとなりました。
21世紀の農業高校で学び、
農家を営む祖父から教わった
さまざまな農業の知識を武器に。
「はちゃめちゃなァてんかいィ、だけどォ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:そこがいいんだ!)
戦国時代にティーンエージャーがタイムトリップ、
織田信長さんに奉公する、という流れは、
西村ミツルさん&梶川拓郎さん著『信長のシェフ』を
連想させられます。
はたして、静子さんが体験する《戦国》の物語は、
どんな点が私たち読み手を魅了するのでしょうか。
その秘密を探るべく、
現在16巻まで刊行されている
《戦国小町苦労譚》シリーズ、
次回は第2巻&3巻をご紹介いたします。
お楽しみに~♪
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