テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 時間絵巻、開幕! ~

2025-02-02 22:03:59 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふうゥ! ゆきィじゃなかッたでスゥ~!」

「がるる!ぐるっるぅ~!」(←訳:虎です!良かったぁ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 気温次第で警報級の大雪?と予報が出ていたここ東京多摩地区、

 今日は朝から雨、となりました。

 ああ良かった~とホッとしつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

           ―― 戦国小町 苦労譚 1 ――

 

 

 原作は夾竹桃(きょうちくとう)さん、平沢下戸(ひらさわ・げこ)さん、

 漫画は沢田一(さわだ・はじめ)さん、

 2017年12月に発行されました。

 『農耕戯画1』と巻題が付されています。

 

「げんだいィからァ、せんごくじだいィへェ~」

「ぐるるがーるる!」(←訳:なぜかポーンと!)

 

 綾小路静子(あやのこうじ・しずこ)さんは、

 農業高校に通う高校生。

 同級生たちと比べて特に変わったところのない、

 ごく普通のティーンエージャー……であると、

 自分では思っていたのですが。

 

 或る雨の日、

 突然タイムスリップ?

 

「ふとォきづけばァ~…」

「がるるぐる?」(←訳:ここどこ?)

 

 現代の都市の街路から、

 一瞬を経て、見知らぬ場所へ。

 ここどこ?と戸惑う静子さんは、

 しかし、程なく知ったのです。

 

 野盗か雑兵か、荒んだ様子の男たちに

 連れ去られそうになった静子さんを、

 一喝のもと救ってくれたのは、

 見事な太刀を腰に佩いた

 奇抜な衣装の武将さん。

 その陣羽織には、木瓜(もっこう)紋……。

 

 あれは、『織田木瓜(おだもっこう)』?

 つまり、ここは?

 え? え? まさか?

 戦国時代の、日本?

 このひと、織田信長さん??

 

「でスねッ!」

「ぐるがるる!」(←訳:そうみたい!)

 

 やだ嘘ぉ!信じられない~!冗談でしょ!

 なんてアタマをパニックさせている余裕はありません。

 高校の制服姿を怪しまれた静子さん、

 信長さんの供廻りたちに引きすえられ、

 不審者として即刻斬首、

 間者かもしれない拷問だ、

 という絶体絶命のピンチなのです。

 

 そんな窮地でしたから――

 

「まッてくださァ~いィ!」

「がるるるるるるる~!」(←訳:私お役に立てます~!)

 

 私、お役に立てます。

 農業を学んでいました。

 

 静子さんの心の底からの叫びを、

 供廻りたちは相手にしません。

 聞き咎めたのは、信長さん唯ひとり。

 

 女子ではあるが、

 格好から考えるに、南蛮から渡ってきたとおぼしい者。

 その者が持つ知識。

 おそらくは、最新の技術を用いた農業の、知識。

 

 これを、放っておけるか!

 

「けッていィ!」

「ぐるがる!」(←訳:採用だよ!)

 

 トップダウンの効力、いえ、鶴の一声でしょうか。

 静子さんは生命を拾い、

 信長さんに仕えることとなりました。

 21世紀の農業高校で学び、

 農家を営む祖父から教わった

 さまざまな農業の知識を武器に。

 

「はちゃめちゃなァてんかいィ、だけどォ~」

「がるるぐるるる!」(←訳:そこがいいんだ!)

 

 戦国時代にティーンエージャーがタイムトリップ、

 織田信長さんに奉公する、という流れは、

 西村ミツルさん&梶川拓郎さん著『信長のシェフ』を

 連想させられます。

 

 はたして、静子さんが体験する《戦国》の物語は、

 どんな点が私たち読み手を魅了するのでしょうか。

 その秘密を探るべく、

 現在16巻まで刊行されている

 《戦国小町苦労譚》シリーズ、

 次回は第2巻&3巻をご紹介いたします。

 お楽しみに~♪

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