テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ゆっくりと、香りは招く ~

2025-01-21 22:03:38 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ぐわッ? あちゅいィ~??」

「がるる!ぐるがるぅっる??」(←訳:虎です!春が来ちゃった??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2025年の大寒は昨日1月20日ですから、

 今が一年で最も寒い時期のはずなのに、この気温は……?

 寒暖差で風邪など引かぬよう注意しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ホテルクラシカル 猫番館 ――

 

 

 著者は小湊悠貴(こみなと・ゆうき)さん、

 2019年5月に発行されました。

 『横浜山手のパン職人』と副題が付されています。

 

「おォ~♫ ぱんッ!」

「ぐるるがるる~!」(←訳:パンの香りだ~!)

 

 先日は、本屋大賞受賞作品『謎の香りはパン屋から』を

 ご紹介いたしましたが、

 はい、こちらの御本も、パン屋さん絡みの作品です。

 

 高瀬紗良(たかせ・さら)さんは、

 23歳のパン職人さん。

 

 東京の、『和久井ベーカリー』という個人経営店で

 オーナーである老パン職人さんのもと、

 毎日午前5時前にはお店出勤して、

 パン職人――ブーランジェールの道を究めようと

 精進しておりました。

 

 けれども、或る日、

 思いもよらぬトラブルが!

 

「おししょうさまァッ!」

「がるぐるるる!」(←訳:早く救急車を!)

 

 冬の寒い朝、だったせいでしょうか。

 紗良さんが“お師匠さま”と呼んでリスペクトする

 老パン職人さんは、倒れてしまったのです。

 

 しかも、不運は続いて、

 老パン職人さんは店を閉めると言い出し、

 紗良さんは失職……

 もうすぐ借りているアパートの更新期限が……

 実家のお祖父さまからは

 お見合いしなさい!と命じられ……。

 

「なきッつらにィ~はッちィ?」

「ぐるるるがるる~!」(←訳:弱り目に祟り目~!)

 

 いえいえいえ、冗談じゃありません、

 ずっと夢見ていたパン職人の道へ、

 わたしはようやく踏み入ったばかり。

 新しい職場と住まいをすぐにも見つけて、

 お見合い話はお断わりしなくては!

 

 と奮起した紗良さんのもとに、

 ちょっぴりの幸運がやって来ます。

 

 横浜のクラシックホテル《猫番館》が、

 パン職人を募集中!

 

「おッ! いいィでスねッ!」

「がるるぅ~♫」(←訳:横浜かぁ~♫)

 

 《猫番館》は、大きなホテルではありませんが、

 館内のレストランもパティスリーも

 とても美味しいと高く評価されています。

 そんな“特別な場所”に

 わたしは受け入れてもらえるのだろうか。

 

 どうしようもない不安と、

 ”お師匠さま”に鍛えられた

 ブーランジェールとしての矜恃を胸に、

 《猫番館》厨房での試験に臨む

 紗良さんの未来は――

 

「きッとォ、だいじょうぶゥ?」

「ぐるる!」(←訳:だよね!)

 

 《猫番館》と名付けるくらいだから、

 そのクラシックホテルには

 看板猫ちゃんがいるのかな?

 どこに登場するんだろう?

 どんな猫ちゃんだろう?

 

 などと想像するのも楽しい物語は、

 え~、ところどころで

 お腹が空いてきたりします。

 ぜひ、夜中の空腹時を避けて、お読みくださいね~♪ 

 

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