ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

プノンペン大学日本語学科の学生さん

2016年04月24日 | 行ってきました
カンボジアで最も大きい大学と言えば、王立プノンペン大学。1948年に設立された、カンボジアで最初の高等教育機関なのだそうです。プノンペン大学から、日本政府による留学奨学生として福岡で一年間過ごしたリマさんを訪ねました。彼女は、日本語学科で猛勉強中、日本語がとても流暢です。日本語学科には、日本語の本が沢山ある図書館大きな木の下にはテラス皆、講義が終わっても、大学に残って自主的に勉強していました。
因みに、「木の下で涼しいんです」と聴きましたが、とはいえ、オープンテラス。
この日の最高気温は41℃です。

熱中症にならないようにと、せっせと水を飲んでも、
民さんと私の顔が火照って紅くなってます。「この大学に来たら、勉強しないといけないんですよ。」と、リマさん。写真の男子学生さんは、
「実家が小さな商店をしています。
私は、日本の大学に行った後、日本のコンビニの会社で仕事をして、行く行くはコンビニをカンボジアに持って来たいです。」
と、とても流暢な日本語で夢を語ってくれました。リマさんは、日本に来ていた時、勉強したいと思っているのに、生活のためにアルバイトに追われてしまいあまり勉強できなかったと悔やんでいました。

カンボジアでは、内戦等によって残された地雷の被害や、児童買春、横領、詐欺などの問題もありますが、その根底にあるのは、貧困の問題です。
SNA(国民経済計算マニュアル)に基づいたデータ
<出典>
IMF - World Economic Outlook Databases (2016年4月版)

写真は、カンボジアのシェムリアップに出来たAEONの食品売り場のお寿司コーナーの前。
彼女は、こんな悩みを話してくれました。

「私は日本の皆さんが働いて納めた税金で留学させてもらっているのに、
期待に応えることができているのかといつも悩んでいました。
そして私は、日本のために何ができるんだろうと考えています。」

留学生がこれ程までに期待に応えないといけないと考え、プレッシャーを感じていたと知り
益々応援したい気持ちになりました。

そして、私なりに、彼女にこう答えました。

「これは、私個人の一意見だけど、
もちろん日本とカンボジアの架け橋になってくれるのは、嬉しい。

でも、何よりも
あなた自身が幸せになることを考えて欲しい。
ポルポト時代で教育も受けられなかったお母さんの心配をするなら、
まずあなたが幸せになる姿を見せてあげて。

そして、あなたの幸せが、私の幸せ。」


コメント
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