喫茶 輪

コーヒーカップの耳

街の草さん

2011-11-03 22:15:21 | 本・雑誌
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武庫川の古書店「街の草」さんを初めてお訪ねしました。
店の前はいい景色でした。声をかける前にそっと隠し撮りしました。向こうに見える黒い服装の人が店主のK納さんです。夢中で仕事をしておられます。
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聞きしに勝る店頭の様子でした。「これ、夜、片付けるんですか?」「はい、みんな片付けます。整理しておかないとね」ちょっと信じられません。
いい本がありました。足立先生のは大抵持ってますが、これはありません。と思います。後から出て来たりして…。『鏡』題字は望月美佐、カットは津高和一です。
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あと二冊買いました。ほかにも気になる本がいっぱい。後ろ髪引かれる思いでお店を後にしました。
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中村義明君 6

2011-11-03 09:06:16 | 中村義明君

 この秋の台風12号の犠牲になったわたしの古い友人、中村義明君が熊野の山で生き抜いた証の第6回目。

  十数年前に彼が、科学雑誌「ウータン」に寄稿したものです。
                 




 ここに家庭の事情による変化が出てくる。
 「私が自分の夢を追求するのと同じように彼女(奥様多加子さん)がそうするのはもっともだし…」と。やはり、彼は「夢」を持って山の生活に入ったのだ。


 「山ぶと」という言葉はわたし初めて聞く。「山ぶとに誘って下さるのは村の人に信頼されるということであり…村の人たちも私たちがいつまたどこかへ出て行くかもわからないと思っていたかもしれない。わたしたちも少しずつ、この村に根を下ろしてきたのだろうか。」
 これだけの言葉のなかに、彼の人柄と努力が見える気がする。どれだけ地道な努力をしたことだろうか。


 鷹を見た、ムササビを見た、ブロッケンを見た。生き生きとした話題だ。「山が祝福してくれてるようで、とても有難いなと思う。」と。
 なんと初々しい、なんと素直な。

           つづく

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