岩波書店の『図書』を読んでいて「へえ~!」と思った。
前田恭二さんが書かれている中にこんな言葉が。
❮もっとも、窓外のヤモリのごとくに、世の埒外にあればこそ、世の実相がよく見えたというところもある。❯
比喩といっていいのかどうかわからないが、上手い表現だ。
ところでヤモリだが、以前うちの玄関に現れたヤモリをFBに上げたところ、それを見たドリアン助川さんが「今村家にとっていいヤモリです。」と言ってくださった。姿がいいのだと。
今号の『図書』にはほかにも興味深い話が載っている。
西尾哲夫さんの「コーヒー讃歌」にこんなのが。
❮カイロで最初にカフェができたとき、反社会的な場所としてコーヒー禁止令が何度も出されたが、どことなく日常に背を向けて世の中を見つめ直す場所(カフェ)と、コーヒーには切っても切れない縁があるのかもしれない。❯
なかなかおもしろい。