喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『薄紅色のいのちを抱いて』読了

2022-10-30 13:55:29 | 本・雑誌
実はもう三日ほど前に読み終えていました。
『薄紅色のいのちを抱いて』(幻冬舎)1320円(税込)です。





野元正さんの短編集。
短編集とありますが、中編小説といってもいいのではないでしょうか。
収録されている三篇とも読みごたえがありましたが、やはり表題作の「薄紅色のいのちを抱いて」が出色でした。
著者の野元さんが造園家ということもあり、その知識と経験が十分に生かされています。
といっても決してひけらかすようなものではなく、物語の中に自然に溶け込んでいます。
やわらかな言葉の運びが読者の心を包みこむように、しみじみと読めて共感します。
読後感も良かったです。
いい小説を読ませていただきました。
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