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米穀通帳

2018-03-17 16:12:18 | 懐かしい話
図書館へお借りしていた本を返却に行ったついでに、ちょっと足を延ばして「栄文社書店」へ。

ここの奥様はわたしが小学1,2年生の時の同級生です。
お父上は、昭和22、3年ごろに古書店の許可を兵庫県公安委員会から得ておられる。
許可番号は2番となってました。スゴイですね。兵庫県で2番です。


それから写真下の木札が面白い。
お父上が書かれたものだと。

曰く
  御願
本をお賣りになる方は古物
営業法に從い左の中何れかを
お見せ下さい。

一、身分証明書
一、米穀通帳
一、運轉免許書
一、定期券
    その他


「米穀通帳」については、うちが昔米屋をしてたので懐かしい。
あれ身分証明書代わりになったのでした。
それから「定期券」ですが、電車の定期券なのでしょうねえ。
住所氏名年齢が書かれていたということでしょうか。

ところで、このお父上ですが、わたしもよく覚えております。
西宮の中央商店街で古書店をなさっておられました。
うちの隣の地蔵さんの縁起を調べていたとき、「なんかいい本はないですか?」と訊いたら、
「これがいい」と即座に教えて頂いて購入したのが『酒都遊観記』(飯田寿作著)でした。
それが本当に一冊の縁起録を作るのに役立ったのでした。
その後も色んなことで活用し、最近も小さなエッセイを書くのに引用したりしたのでした。

あ、それから、富田砕花翁の色紙を見せて頂きました。
残念ながらシミが。そして惜しいことに落款がない。
それにしても揮毫を嫌われたという砕花翁の色紙をこんなに近くで見るとは。
直筆原稿や書簡はわたし所持してますが、色紙はないです。
これにはちゃんと値段がついていました。売り物です。
シミがなく、落款があれば、倍の値段でもわたしが購入するのですが。

しゃべっていて、他にも「ええっ?そんなこと!」という話が出てきて、面白かったです。
楽しい時間でした。
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2 コメント

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米穀通帳 (堀 徹)
2018-03-17 18:39:11
戦時中の物質統制令で米穀通帳が出来たように思います。私の父は物質統制部署に戦時中はいました。
団塊世代の私は修学旅行で米持参したと思うのですが、同級生によって意見が異なります。どっちだったのかな?
返信する
米穀通帳 (akaru)
2018-03-17 21:30:58
堀さん
わたしの時はお米を持って行きましたね。あなたは少し下なので、どうでしょうか?米穀通帳は昭和40年代まであったと思います。わたしが米屋を営業するようになってからは、売買ごとに記載するということはなかったですが、食糧庁による業務監査というのがあって、形式上、つじつまが合うように監査前に米屋がまとめて記載しました。昔の思い出です。
返信する

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