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コーヒーカップの耳

秋草獨尋人去後 寒林空見日斜時

2015-06-03 17:41:25 | アート・文化
掛け軸を「もらって頂けませんか」とのことで戴いてきました。

立派な書です。平成18年8月に書かれている。
書いた人は足立宜久さん。雅号は大恂。
実はこの足立さん、先月お亡くなりになった足立成子さんのご主人。
しかしこの宜久さんも昨年4月にお亡くなりになっている。
丁度一年を経て奥様が逝かれたというわけ。
今日、仏壇をお参りさせて頂いた時に、ご息女からお申し出頂いて戴いてきたのです。
「秋草獨尋人去後 寒林空見日斜時」とあります。
意味は「日が傾く頃、秋草を一人で尋ねた人が帰った後、寒々とした林を空しい思いで眺める」といったことのようです。唐の劉長卿(りゅうちょうけい)の作だと。
親しくさせて頂いていたお二人を相次いで喪くしたわたしの心のようである。

もう一度、足立宜久さんのことだが、わたし過去に取材させて頂いて「宮っ子」(平成19年3月号)の記事になっています。
その記事の中に書道のことがある。経営なさっていた会社を解散してから始めたのだが、当初8級だったのが、たった2年で九段になったという人である。
集中力が半端ではない。
ご夫婦お二人ともに立派な人だった。

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