お盆のお参りに来て頂きました。
うちの檀那寺は六湛寺町の「茂松寺」さんです。
けど、お参りに来てくださるのは、京都東福寺の塔頭寺院「勝林寺」のご住職です。
というのも、勝林寺さんは、茂松寺さんの次男坊さんなのです。
ところが、勝林寺さんには檀家が少ない。今日、お聞きしたところでは、12軒だけなのだと。で、お盆は茂松寺さんを手伝いに帰って見えるのです。
この勝林寺さん、うちのアイスコーヒーがお気に入りで、毎年お見えになるとお接待にアイスコーヒーをお出しします。普通、お寺さんは、各檀家でお茶を御呼ばれになるでしょうから、お腹が心配なのですが、うちでは、お薦めすると必ずお代わりを飲んでくださいます。多分、うちへ来られる前の檀家さんでは遠慮なさって来られるのではないでしょうか?うれしいことです。
で、この勝林寺さん、昨秋、お参りさせて頂きました。もみじの季節で、東福寺は大変な人出でしたが、中心部から少し離れた所にあるので、思ったより静かに拝観させていただけました。いいお寺でした。
勝林寺のホームページです。
ブログも書いておられて布教活動を熱心にしておられます。
あ、思い出した。この人との話を以前『KOBECCO』に書いたことがある。調べてみたら2006年8月号に書いている。エッセーの一部に取り入れたのだが、もう6年も前だ。
その一部を要約しましょう。
茂松寺さんのことではなく、別の禅寺の話である。
若い修行僧が毎夜座禅をする。ところがひたすら座って公案(老師から与えられた難問)を練っている時に、賑やかな音楽が聞こえてくるのだと。すぐ近くで行われる盆踊りなのだ。それぐらいのことで精神集中できないようではいけないのだが、「スキスキスキスキ、スキッスキ…」と一休さんの曲が流れてくることがあってこれには参ってしまう、と。けど、近くに建った巨大マンションの住人からは、お寺の鐘の音に苦情が入ることがあると。
というような話であった。これ、決して海清寺さんのことではありませんからね。念のため。