牧野富太郎の自叙伝を読んでいて、
「そんな馬鹿な!」と思った所があった。
《池野は頭の良い男で、フランス語が上手だったが、英語も一寸の間に便所の中か何処かで簡単に憶えてしまった。》
とんでもない話。
いくら頭が良くても!と思った。
が、しかし、わたしのお師匠さんだった宮崎修二朗翁は「コンサイス英語辞典」を一年かけて丸暗記したとおっしゃっていた。
これも信じられないが、世の中にはそんな人がいるんですね。
ちょっとズルイな。
『触媒のうた』 本物の博覧強記の人、宮崎修二朗翁が語る文学史秘話。この記憶力にはだれもが吃驚。