続 コーヒーカップの耳
19「将棋クラブ」
小学校の将棋クラブの指導 今日が最終回でした。終わりに 一人ずつぼくへの感謝の言葉を言ってくれました。けど 一人だけ どうしても言葉が出て来ん子がおって。日頃も声を出せない 自己表現が出来ない子でした。色白の もやしのような。けど なにか印象に残る子で。今日もみんなの前ではとても挨拶なんかできず しばらく待ったんですけど やっぱりうつむいたままで。「それじゃあ わたしから」と言って ぼくが挨拶して終りにしたんです。そして コート着て 帰ろうとしてたら 彼がそばへやって来ていて ぼくの顔 見上げてるんです。「どうした?」て訊くと みんなからちょっと離れた所まで引っ張って行って 小っちゃい声で 「一年間 いろいろ教えてくれてありがとう」て言ったんです。なんか うれしかったです。
19「将棋クラブ」
小学校の将棋クラブの指導 今日が最終回でした。終わりに 一人ずつぼくへの感謝の言葉を言ってくれました。けど 一人だけ どうしても言葉が出て来ん子がおって。日頃も声を出せない 自己表現が出来ない子でした。色白の もやしのような。けど なにか印象に残る子で。今日もみんなの前ではとても挨拶なんかできず しばらく待ったんですけど やっぱりうつむいたままで。「それじゃあ わたしから」と言って ぼくが挨拶して終りにしたんです。そして コート着て 帰ろうとしてたら 彼がそばへやって来ていて ぼくの顔 見上げてるんです。「どうした?」て訊くと みんなからちょっと離れた所まで引っ張って行って 小っちゃい声で 「一年間 いろいろ教えてくれてありがとう」て言ったんです。なんか うれしかったです。