D本さんのこと

「六甲」12月号に「嫁入り地蔵さん」と題してD本さんのことを書いた。
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で、昨日、D本さんの自宅ポストに手紙を添えて入れておいた。
今朝、奥様から電話が。
それがなんと、そのD本さんが昨日お亡くなりになったと。
びっくり仰天である。こんな偶然がありますか？！
このD本さんについては、孫のkohについてのエピソードがある。
D本さんは長く自治会長をなさっていて、ご自分が引退した後をわたしにさせようと思っておられた。
何度も要請されたのだが、わたしにはほかにしなければならないことがあってお断り続けていた。
ある日、お地蔵さんでkohと遊んでいた時、もう十何年もまえのことである。
近寄って来られてまた「会長を」と頼まれる。
わたしは何度も何度も頭を下げて「どうかお許しを」と言っていた。
その時まだ幼児のkohが突然、Ｄ本さんの太もも辺りを両手で押しながら「ええかげんにしなさい！」と言ったのだ。
ジーチが頭を下げて謝っている。いじめられている。すわ大事件！と思ったのだろう。
ジーチを助けなくっちゃ！と思ったのだろう。
その時、Ｄ本さん、「この子、『ええ加減にせい』て言いましたでえ」と驚かれたのだった。
それ以来、頼まれることはなくなり、ほかの人に継がれたのだった。
わたしも地域ではお世話になっているので、申し訳なかったのですが、仕方ありませんでした。
そんな堂本さんのお元気な時の動画です。https://www.youtube.com/watch?v=rA1uxkmZgr4

https://www.youtube.com/watch?v=g28QIMfoQ_s&list=UUy-KubFsgxH4o3zejC9erFA

あ、そうだ。D本さんのことは「宮っ子」にもミニ評伝を書きました。10年前です。　

追記
　　先ほど、D本さん、いやもう本名で書こう。堂本さんのお宅へ取りあえず弔問に行ってきました。
　　やすらかなお顔でした。まるで眠っているような。
　　しかし驚きました。わたしが昨日ポストに届けた手紙が枕元に広げておいてあったのです。
　　コーヒーフィルター２枚に毛筆で書いた「ご機嫌よくなさってますでしょうか？」と書いた手紙が。
　　「わ～っ、それはやめてください」とお願いしたのですが奥様が「お父さんに読ませてあげる」と言ってそうしておられるのです。