喫茶 輪

コーヒーカップの耳

木津川計さん、最後の一人語り劇場

2022-04-10 19:06:34 | アート・文化
木津川計さんの最後の一人語り劇場を観てきました。







神戸市、灘区区民ホール。

最後の公演ということでもあり、大勢の観客でした。
これでも人数は制限されているのでしょう。

木津川さんの一人語りは、木津川さんの独特の芸。
今日は、映画「私は貝になりたい」を語り、それに解説を加えるというもの。
時間はたっぷり、二時間。でもあっという間でした。

日本中に大きな感動の波を起こした戦争映画の名作ですが、
その名作に「何かが足りない」のでは?がテーマ。
その何かは何なのか?これで感動するだけでいいのか?
それが木津川さんの言いたいところ。
映画の筋を追っての感動と、
そのテーマに鋭く切り込んでの木津川流の解釈を受けての感動。
最後は見事な転回(展開)で大きな感動のうちに終演となりました。
これで語り芸からは引退される木津川さんですが、惜しいなあ。
見事な木津川流の世界を作り上げて来られたのだが。


写真は公演終っての舞台上です。奥様も壇上におられます。右側の白い服の人。
長い間、お疲れさまでした。
これからは、文筆とNHKの「ラジオエッセイ」などでの活躍を楽しみたいと思います。
木津川さん、どうかお元気で。

ところでわたし、木津川計さんの、この「私は貝になりたい」の語りに、既視感を感じていて、調べましたら、
4年前に西宮のフレンテホールで観てました。
拙ブログにも「ラッキー!」のタイトルで書いています。
でも今回の方が感動が深かったです。
やはりそれだけ、この4年間で木津川さんの芸が進んでおられるということでしょう。
もっと続けてほしいなあ。

『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。

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