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三脚にカメラを付けて走る旅人を撮ることを
「定点」と呼びます。
自転車探検部で言うと、番組タイトルのテロップが乗るカットがそうですね。
この「定点」を撮るときは、
旅人さんを置き去りにしてひたすら先行し、
良い定点が取れそうなポイントがあれば、道の脇の崖などによじのぼって、
置き去りにした旅人が来るのを待ちます。
(ちなみに上の写真はトルコのタイトルカットになった定点。
手前に見える草はトゲだらけ…)
そんでもって、やり直し無しの一発勝負で撮影。
がっつり体力勝負の撮影、それが「定点」なのですね。
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↑定点探し中。
「この崖にのぼれないかなあ」と考えているところ。
(ここは結局登れなかった…)
そんでもって、一発勝負の撮影がおわると、
すぐさま旅人に追いつくための猛ダッシュがはじまります。
崖から降りて、カメラと三脚を車両にあずけ終わるまでに
だいたい5分。
旅人は2キロほど先に行っています。
それになるべく早く追いつくために、全力疾走です。
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走る人との距離を2キロ詰めるのって、けっこう大変。
ここで天の助けとなるのが、2人乗りのバイク。
2人乗りのバイクは時速40キロぐらいで走るので、
ぴったりくっついて、風よけにするにはもってこいなのです。
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40キロで走っていると、43キロぐらいで走るバイクに抜かされたりする。
これも天佑。
ささっと乗り移って、速い方のバイクにくっついて行きます。
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ただ、自転車レースになじみのない国でこれをやると、
「風よけ」の概念がないために、ただのあやしいストーカーになっちゃう。
よく怪訝そうな顔で振り向かれます。
こうなったら、身振り手振りで乗り切るしかありません。
全力で漕ぎながら「4・0・GO!」とジェスチャーすると、
「40キロで走ってくれ!」と伝わったりします。
たまに「GO!」だけ伝わって、ガンガンに飛ばされたりするけど…
こうして、長距離はダメだけど、
ストップ・アンド・ゴーには強いカラダが
出来上がって行くわけですね★
特に取材中に後れを取り戻すのは至難の業。撮影側は利用できる物は何でも使って有りです。
ただ、くれぐれも気をつけて。日本に帰国するまでが探検です(笑)
でも、うまく行った時はガッツポーズのD☆さんが浮かびます(笑)
あ~早く山陽さんが見たいなぁ♪
まさにペーサーつきの高速もがき練です。
ごちゃごちゃの路上走行に慣れているので
けっこう安心してドラフティングできますよ☆
トラベラーさま。
ガッツポーズ! したいところですが、
撮り終えたら次のことを考えないといけないので
そそくさと移動してます。
もちろん心の中ではガッツポーズですよ☆