◎DEATH NOTE デスノート(2006年 日本 126分)
監督/金子修介 音楽/川井憲次
出演/藤原竜也 松山ケンイチ 瀬戸朝香 香椎由宇 満島ひかり 戸田恵梨香
◎大場つぐみ・小畑健『DEATH NOTE』
期待してなかった分、意外に面白かったってのが偽らざるところだ。
漫画を原作にしたら、金子修介の右に出るものはいないんじゃね?というくらい上手な展開だったんじゃないかしら。けど、たぶん、そういうふうに感じた観客は少なかったんじゃないだろか。
成功の要因のひとつは、CGにあるとおもうんだけど、金子さんの映画は特殊撮影が妙に嵌まる。役者も皆いい感じに嵌ってたって気がするけど、これもちがうのかな?
なんで、こんなに消極的な意見をいうかというと、原作を読んでいないからだ。いや、単行本は開いた。開いてみたといった方が正しい。でも、昭和時代の漫画しか受け付けないぼくには、よくわからない。
このところ、映画やテレビの漫画の原作はみんなそうで、たぶん、シーラカンスみたいな昭和の男には入り辛いものがあるんだろう。だから、原作をよく読んでたり、原作が大好きだとかいう観客は、たぶん、いろんな不満があるんだろうけど、ぼくには、そういう不満はいっさいない。
ない分、まっさらの状態で映画を観ることができる。これは他の漫画原作の映画には共通したものなんだろうね、たぶん。
でも、漫画がヒットしてるから映画にしようと映画会社が考えるのはいいけど、ほんとのところをいえば、ヒットしてるしてないは別にして、制作する側が「おれは、売れてるとか売れてないとか、どうでもいいんだ。この漫画を、おれの手で映画にしたいだけなんだ」という純粋な心で作ってほしいんだよな~。