Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都に棲む15.

2008年11月08日 | Kyoto city
 一昨日、名古屋から東京に出た。東京を歩いていると違和感を感じない。人生の過半を首都圏で暮らしたのだから、いたしかたない。そう思う反面、現代人の意識として、属地的な意識がなくなっているのかもしれない。全国同時に情報が伝わり、通販を介して同じ商品が購入でき、同じような生活をしていると、人間の意識も地域とは関係性がなくなくなり、全国的に均一化してくるようだ。つまり何処に棲んでも同じ、という見方もできるようになってくる。
 それじゃつまらんし観光客も来ないということで、逆に地域を売り出そうとする。生活は一緒であっても、プロモーションにおいて地域性をアピールするといった、均一生活と地域情報との矛盾を孕む現代人の意識を感じる。
 そう考えると、観光行動も形式的或いは陳腐化せざるを得ない。京都という街もそんな、現代人の意識を反映させながら、年間4,900万人(最新値)がやって来る。
 ここに掲載した写真は、そんな観光風景とは関係なく、年配と若い着物姿で、多分京都人だと思われる人々が祇園の辰巳橋の方へ歩き去っていった風景である。花街の人々なのかも知れない。

祇園新橋
Canon EOS Kiss Digital,SIGUMA F3.5-5.6/18-125mm
コメント
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