奈良を続ける。二月堂付近の誰しもが撮影する風景の一つ。この辺りを歩いていると、奈良公園と東大寺境内と公道とが判別しない所有境界の曖昧な空間だと感じる。あるいは公道などなく、すべて東大寺境内なのであろうか。境界毎の塀などの仕切もなく、ビジターにそんな曖昧さを感じさせてくれるところが、古都の優れた風景となっている。
そんな曖昧空間の一角にこの写真の民家がある。この民家の二階は、頭をぶつける程に天井が低いはずだ。江戸時代後期或いは明治初期頃の様式だろうか。それに居室の壁が塀の一部になったりしてファサードに変化がある。しかも民家の前面は、広場状の不整形に少し広がったみちの交差部である。いい場所に、 低く構えたとても良いプロポーションを持った様式は、巧みなデザインだと思う。
折れ曲がる階段を下ると、みちは東大寺の裏を抜けて市街地へ続いてゆく。
Fuji FinepixS5pro,F3.5-5.6/16-85mm
そんな曖昧空間の一角にこの写真の民家がある。この民家の二階は、頭をぶつける程に天井が低いはずだ。江戸時代後期或いは明治初期頃の様式だろうか。それに居室の壁が塀の一部になったりしてファサードに変化がある。しかも民家の前面は、広場状の不整形に少し広がったみちの交差部である。いい場所に、 低く構えたとても良いプロポーションを持った様式は、巧みなデザインだと思う。
折れ曲がる階段を下ると、みちは東大寺の裏を抜けて市街地へ続いてゆく。
Fuji FinepixS5pro,F3.5-5.6/16-85mm