Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都に棲む8.

2008年11月01日 | Kyoto city
 昭和の名残を持っているこの街に棲みだしてから、ようやく一ヶ月になろうとしている。最初に出歩いたのは近所の商店街であった。例えばたごとのうどんとか、渡辺豆腐店とか、五条長兵衛の佃煮とか、石焼き窯のパン屋、クラシックな喫茶店、といった具合に美味な個人店舗は数多くあり、そして 大方の総菜は揃う錦市場とデパ地下がある。多くが京都周辺や滋賀県の農家で採れた食材を用いて、自分のところで調理しているので、巷の食品問題などとは全く無関係な暮らしである。
 日本の流通構造は、中国などの海外から大量の食材を仕入れ、冷凍庫で保管しながら、市場動向をみて販売する。従ってその味も全国均一であり、海外で事件が起きれば、そのまま私達の生活に影響する。そんな均一的な構造には、うんざりしていたし、そして京都に期待した部分でもある。実際錦市場には、外国人を含むビジターが大変多く来ている。
 私が毎日でかける仕事の間の息抜きの喫茶店も、横浜時代のドトールやモスバーガーから、京都では近所のクラシックな喫茶店に変わった。せかされることも禁煙もなく、雑誌を読みながら、一時の時間をくつろぐことができる。少し歩けば、イノダコーヒーの本店がある。

Fuji FinepixS5pro, NIkkor-H AutoF3.5/28mm
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