Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都に棲む33. 夜間拝観

2008年11月27日 | Kyoto city
 10年程前から市内の寺の一部で、 桜と紅葉の時期に境内の庭園がライトアップされた夜間拝観が行われている。庭園や樹相に応じたライトアップがされており、またときにはアーティスティックな演出もある。その手法は、まさに現代のランドスケープデザインそのものなのであるが、昼間とは異なった夜の風景が形成される点では興味深い。
 調べたわけではないので正確なところはわからないが、往時も蝋燭の明かりで小規模にライトアップされていたと推測するが、電気という強力な光源によってかもしだされる庭園の立体的な風景は、やはり現代ならではの新しい見せ方なのである。
 全てが見えてしまう昼間と異なり、夜は見せたいところと、そうでないところを闇の中に馴染ませてしまうといった、メリハリある造景が可能だ。夜の景の面白さを感じさせてくれる。
 清水寺は、境内が立体的に広い故もあり、人手が多くても絵になるところである。それに夜の寺の雰囲気は、なかなかよいところだ。街を眼下に見下せるダイナミックな視界も開ける。

清水寺
Fuji FinepixS5pro,AF-S NikkorF3.5-5.6/16-85mmm
コメント
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