元旦の京都市内は、 昼の気温4°、そして 大雪警報がでるほどの雪が積もった。箱根駅伝を見ていたら暖かい湘南海岸でも雪が降っていた。寒波は広範囲に雪を降らせたようだ。当然ストーブのそばから離れがたい。
さて昨年は、本土よりはるかに暖かい沖縄ではダイビングの合間にPEN LIFEであった。那覇市から高速バスで2時間一寸、名護市で乗り換えて1時間で本部半島の先端にたどり着く。この海岸沿いの砂丘に立地する備瀬の集落を訪ねた。海岸の正面には伊江島の独特の景観が見える。
この集落は、各世帯毎にフク木というフィリピン産の樹木で厚い防風林が張り巡らされており、集落全体が森の中にあるようだ。フク木は生長するまでに200~300年かかるが、生長すれば堅固な防風林になる。 夏は砂地の輻射熱による焼けつくような暑さを防ぎ、また台風時の暴風もこれによって集落が守られてきたわけだ。集落を歩くと上空までフク木で覆われた姿に目を奪われる。風土的な集落配置の典型例であろう。
グランドレベルの砂地の歩き心地を楽しんでいると、安部公房の小説「砂の女」を思い出していた。ここは砂上の集落なのである。
沖縄県 備瀬
OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG 9-18mm/F4.0-5.6
ISO3200,露出補正-1/3,f5.6,/200
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