Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1202.  デジタル機材の特性

2015年08月28日 | diving
 魚眼レンズも綺麗な描写だ。なかなか健闘するオリンパスE-M1である。
 昔もブログに書いた記憶があるが、デジタル機材の画素数と画像情報は比例しないということを。つまり同じサイズのイメージセンサーであれば、画素数が高くなれば1画素あたりの面積が小さくなるから、そこから得られる画像情報は小さくなる。
 別の言い方をすると、被写体を描写する緻密さがある。当然画素数の多い方が緻密な描写になる。画像を拡大したときにどこまで画像が崩れずに描写できるかということだ。つまり4×5とか6×6といったフィルムで撮影したようなものだ。だがイメージセンサーのサイズがいもつ同じであれば、当然1画素の面積が小さくなるので画像情報は少なくなるという特性を持つ。
 だから画素数と画像情報は反比例の関係といえ、これらのバランスが重要になるということだ。
 ニコンAW130と、それよりおおきいイメージセンサーを持つオリンパスE-M1とは、ほぼ同画素数だが、1画素の面積が当然後者は大きい。従って後者の方が画像情報も多く得られ、画面の見栄えが良くなる。
 もっと言えばオリンパスのイメージセンサーの2倍のサイズがフルサイズのイメージセンサーである。だからオリンパスE-M1の総画素数を2倍にすれば3200万画素クラスとなり、ニコンD810シリーズと同程度の画像情報を得ていることになる。それをニコンは緻密さ=画素数の多さでカバーしているのだろう。だが画像情報が同じであれば、小さい方が便利ではないかいという見方も成り立ってくる。
 さらにEOS5Dmark3は、1画素あたりの面積がオリンパスE-M1よりも小さな面積となり、結果として1画素あたりオリンパス以下の画像情報しか得られないことになる。それを総画素数の多さ、つまり緻密さで稼ぎ出そうというわけだ。
 実際仕事ユースのニコンD4やEOS1DXは画素数を1800万画素程度に抑えてある。それが一番画像情報が多くとれるのであろし、総画素数1600万画素のニコンDfもバランスがとれている。だから私はスライド画像のデュープに使用したけど。
 そこでコンパクト・デジタルカメラなどは、1画素あたりさらに小さい撮影素子でありながら、プログラムなどで随分健闘していると思う。そうした成果がデジタル一眼レフに反映されているのだろう。
 だからダイビングで私は、画像が綺麗でほとんど修正の必要がないオリンパスE-M1+魚眼レンズと、フットワークのよいニコンAW130の併用がしばらく続きそうだ。

沖縄県 宜野湾市
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f/7.1.1/100
コメント
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