少しフィルム時代の話から・・・。
フィルム時代に、心理的かつ経済的に負担がすくない撮影機材にPEWNTAX MEがあった。なにしろ某所のロッカーの奥に忘れ去られたように放置され動かなかったから存在自体が身軽だ。だから私費で修理にだしたら修理代が15,000円と当時としては少し高かったが、見事に生き返って戻ってきた。メーカーから機材をもっと使ってくださいとアナウンスされた。価格も安く性能も良いので良心的なメーカーだった。
でっ、小さくて操作も簡単なので私はスケッチのお供にしていた。これだけあればなにもいらないやという気分にさせてくれたから名機の一つだろう。そんな身軽で経済的で使いやすいPENTAX MEであったが、あるとき誰かが気軽にもっていったのであろうか、横浜時代既に私の手元からなくなっていた。若い頃からPENTAXを使い続けていれば、もう少しまともな人間になったと思うが、もらい物のCanon6Lから乗り換えるとき、コンプレックスの反動か、見栄を張ってNikon Freakになってしまった。まあそこから人生の道を踏み外したのだが(笑)。
踏み外したついでに今のデジタル機材をみると、Nikonがなかなかミラーレス一眼レフをださない。何をもったいぶっているんだろうか。
それよかSONYα6000が型落ちしているがコストパフォーマンスがとても高い。ある時量販店バーゲン価格がボディ単体で30,000円という数字をみた記憶がある。今のミラーレスデジタル機材の私の条件は以下。
1)裏面照射型COMOSを搭載していること。光情報を最大限とることができるので抜けがよく色は大変綺麗だ。しかも夜に強い。
2)位相差検出方式AFセンサーがついていること。いまの主流だろう。
3)高速連写。α6000は0.06秒の高速AFやAF追随11コマ/秒の高速連写だけど。
4)ライツレンズアダプターがあるなどサードパーティーの環境が整っていること。ライツレンズ専用ボディにするなんてなんてググッと来るし、既にαシリーズは、販売後後4年は経過しているのでサードパーティーの環境がそろっていることはシステムとして完成度が高いことになる。
5)ローコスト。α6000はオリンパスPEN Fの半分の価格。
大体コンパクトデジタル機材並に安いミラーレス一眼レフがあるのだから、その感覚は昔のPENTAX MEのときの肩のこらない気分と似ている。こんどは肩のこらない人生を歩こうか・・・。
それに引き替え、これから!、ニコンのミラーレスですかぁー!!。ニコンはあまりにも遅すぎた。儲からないから開発意欲のなさが最近の代わり映えのしないデザインにでているのだろうか。それに撮影素子がSONY製だが、容易にSONYからニコンへ最先端技術が提供されないでしょう。従って今のミラーレス撮影機材のお勧めはSONYになる。
そんなわけでニコンミラーレス熱が最近冷めつつある。PEN Fは高くて1)と2)を満たしていないし、SONYα6000は1)〜5)を全部満たしていてコストパフォーマンスが高い。結論はSONYα6000となる・・・。標準レンズを付けてもPEN F以下の価格、即調達するか、あるいは手元のレンズが全部使えるだろうニコンフルサイズミラーレスを待つか。・・・あやうく41,000円で調達するところだった。タッチの差でSoldされてしまった。
1990年、NikonF4、AF NIKKOR MACRO60mm/F2.8,コダックトライX