さて画像は、群馬県と長野県にまたがる四阿山(あずまやさん)。30万年前に最後の噴火をしたそうである。だから今は限りなく死火山だ。だがいまの時代だから死火山とはいいつつ、いつ噴火するとも限らないからアップさせておこう。
画像で見えているのは外輪山の一部であり、Googleでみると外輪山の北半分、つまり群馬県嬬恋村あたりではなくなっている。おそらく噴火で飛ばされたか山体が崩壊したのだろうか。画像で二つ峰が見え、まんなかは噴火で吹き飛ばされたと思われる。さらに右側奥にも見え隠れしている頂がある。本来はこれらの頂きがグルッと連なる外輪山の大きな壁のカルデラ火山のはずであった。それを想像すると30万年前は、なかなか見事な風景だったと思われる。今は見えないが想像して組み立てると見えるからイメージカメラだ。
さらに菅平高原からは浅間山もみることができる。みるだけであり温泉が沸いたという話はここでは聞かない。
さてネガのデジタルデュープ作業も2/3位終わった。書架を整理しようという目的で始めたが、意味があるとも思えない作業を地道にしているなんて我ながらあきれる。おととし大学に置いといたロッカー1台分のスライドをデュープしたときは3週間ぐらいかかった。
写真のデジタル化は概ね21世紀にはいってからだから、それまでの写真をみんなどうしているんだろう。ネガは捨ててプリントアルバムだけ押し入れに入れて大量にストックしてあるとか、あるいは全部捨てちゃったとか。おそらく小さい頃の写真は、ネガだったという人の方がまだ多いと思われる。今の高校生以下だとおそらくすべてがデジタルだから、ネガで幼少の頃が記録されているのはおそらく今の社会人あたりだろう。みんなどんな画像の保管方法をとっているのだろうか。
そういう写真の中には小学校の頃、運動会でお父さんが一眼レフに長いレンズをつけて観客席の一番前に陣取って走ってくる君たちを撮ったかもしれない。そういうネガだよな。私の頃は、そんな機材がなかったし、第一自分の子供を撮ろうなんていう親はまずいなかった。だが不思議なことに記憶の中に断片的な映像が残っている。記憶カメラというやつかな。人に見せられないのが残念だけど、本来人に見せるほどのモノでもないか。
まあ世の中には、イメージカメラと記憶カメラというのが昔からあるということだ。
1983年長野県菅平
NikonF,NikkorHAuto28mm/F3.5,コダカラー