SONYツァイスを持って春の京都徘徊は、足指骨折で少しの間無理だろう。だから先日デジタル化したネガ画像からピックアップ。
画像は、私が筑波大学の研究室で博士論文を書いていた頃、滞在していた筑波のアパート。その名もハッカー・アパートメントという。下にワーゲンゴルフなどを販売しているディーラーの居宅付き。ここのアパートは、東京の建築家が設計したとあってとても快適な上に、カラフルでそれが毎日の刺激になって大変心地よいデザインです。
そんなは話はおいといて、6×6版のネガの画像からアップさせよう。今のデジタル機材のフルサイズ規格の原点といえる135フィルムがありますが、今回はそれよりさらに大きい6×6cmサイズの正方形の画面を有する中判ネガフィルムを用いた機材=二眼レフがあります。だからその二眼レフもフィルムに合わせ大きいわけ。その分大変綺麗に鮮明に撮影できるわけです。
そうした二眼レフ使いのフォトグラファーは数多く、このブログではビビアン・マイヤーを取り上げた(2016年5月3日)。この画像で彼女が抱えている機材が二眼レフ。彼女は家政婦の傍ら日々の日常生活を二眼レフで撮影し、近年その作品が発見され人々に認識されてきました。
その幾何形態の原点の一つである正方形というプリミティブな視覚が、構図や納め方などを考えさせられますし、モダンアート的或いはクラシック的視界といった具合に、どんな場面でも絵にしてしまうところが正方形画面の特性なのかな。それとファィンダースクリーンには左右逆の画像が表示されますから、そのあたりは慣れが必要です。従って人間の感性を鍛えてくれます。今でも愛用者は一定数いると思われます。デジタルに飽きたら二眼レフなんか考えてみる・・・、それは新鮮な体験だと思われる。
Rolleflexが著名なブランドですが、Rollecordなど機種も多く値段もピンからキリまで。私のは5万円以下だったと記憶しています。
銀座三原橋の三共カメラ本店に行けば中古品がずらりとあるはずです。WEBでみると中古のローライフレックス3.5E、プラナー75F3.5付き、つまり一番新しいタイプで中古美品が税込み97,200円は安いでしょう。私などは、もう少し昔の露出計のないものの方が好み。ローライはツァイスのレンズが圧倒的に多く、そのほかシュナイダーなどもあります。もちろんフィルムは今でも12枚撮りが手に入りますから、アングルを探し、光を見極め、よく考えて構図を決め、露出とピントを合わせ、ここぞというときにシャッターを押す。 いまの頭を使わないアホタラデジカメとは大違いです。今は注目されていませんけど大変捨てがたい機材です。
撮影後のフィルムは、モノクロだったら勉強すれば自分でも現像ができますが、プロラボに発注し、お気に入りのカットは大判プリントを依頼すればよいでしょう。額縁に入れると大変迫力があります。
なぜか二眼レフを使うと、頭をさげて撮影するスタイルが被写体に対して礼儀をつくすようでもあり、撮らせて頂くという気持ちになることが精神的に心地よいのです。昔撮影機材はRolleyだけという若い女の子もいました。これがまたよく似合うんですよ、いまのファッションにも。
さて私のRolleiflexは動くだろうか。SONYのクレイジーデジ機材を露出計代わりのサブにして、なんていうシステムも面白い。でっ、その二眼レフのフィルム画像をデジタル・デュープすればブログに使えるのですから。
二眼レフが使えるのか考察したことについて、それについて5回のブログでアップさせてゆく予定。
1995年筑波市春日、ROLLEIFLEX,Zeiss Opton Tessar1:3.5 f=75mm,Velvia100F