Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak184. 沖縄の植物

2018年10月05日 | Okinawa

 建築屋の好みで建物の外壁を植栽でおおうなんかええと思うけど・・・。

 それは本州人の発想であって、沖縄でやったら大変なことになる。何しろ少し植栽を植えれば一気に予想以上に成長し、そして人が住まなくなったとたんに植物が建物を飲み込みはじめ、やがて建物は植物で埋没してしまうからだ。沖縄は、植物の成長が著しく早い亜熱帯地方である。もちろんバナナだって家庭菜園でできるぐらいだから、農家では当たり前のようにバナナやパイナップルが収穫でき、お店で売っている。

 だから沖縄の建築家の視点としては、植栽なんて気持ちの悪い存在とする意識だろう。むしろ植栽なんかしなくてよい。できればコンクリート打ち放しで植物皆無とする、そんな美意識が成り立つのが沖縄の建築風土だろう。それを芝にするといったらもう管理が大変なのだ。ほっとけば飛んできた種が雑草を大いに繁殖させてくれる。だからリゾートホテルの芝の管理などは大変だろうと推測する。

 そう都合良く、沖縄の風土は南国的な植栽の風景などをつくってはくれない。いや私達が南国的だと理解している風景は、大概は意図的につくられた風景だといってよい。自然といったら、それはほっておけばジャングルになることを意味する。それは都市とて例外ではなさそうだ。

 今日のブログの画像は、すべて那覇市の都心風景だ。下の画像などは画面隅に国際通りに面して建っているホテル・JALシティが映っている。そういうところなんですね、沖縄は。

 

 

 那覇市国際通り裏

 

那覇市那覇市

NikonF3,AiAF Nikkor50mm/F1.4,RDP2

デジタルデュープ:EOS1DS,Mark3,EFmacro50mm/F2.8

コメント
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