Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1576. ダイビングと書類書き

2018年10月11日 | diving

 一緒にもぐるダイビングの仲間を「バディ」と呼ぶ。

 登山だと、行動と判断のすべてが自己責任。歩けないぐらいの怖い崖なんかに遭遇したら、前に進むか撤退するかの判断も自分次第。だから事前に自分で情報を調べなさいということだ。そして自分の技量と相談しなさいと実に厳しい世界だ。どこかイギリス的紳士の世界を思い出させる。

 環境の類型に3タイプある。大気がある地上の環境、生物はいるが空気のない水中の環境、生物自体が住めない宇宙環境とである。

 その一つの類型、水中の環境では、ダイビングは常に仲間と行動するのが原則。だから一人で潜ることはない。だって突然意識喪失したら助ける人が必要になる。もちろんダイビングの教育プログラムが多数あって勉強しなければならない。そのあたりの事情は、規模は全く違うがNASAが宇宙へ人を送り出すプログラムと似ている。

 人間が地上の環境とは異なる別環境にゆくわけだから勉強と訓練が必須ということになる。ダイビングは、宇宙へゆくのに比べれば、何百万分の一ぐらいの知識と訓練ですむのだろうし、深さ1万メートルはある海のなかで、ダイビングで行けるのは僅か40mまで。その僅かな範囲であっても知識と経験と危険は伴ってくる。

 だからある段階まで進むと、レスキューの講義と実習をさせられる。海底でおぼれたダイバーを助けるなんざ、特定の字形で探して、みつけたら意識を確認し、意識がなければ減圧症防止のため、水没者を抱えてゆっくり浮上する。浮上したら再度意識を確認し、顎を持ち上げて維持しながらマウスを用いて4秒に1回のテンポで人工呼吸を行いながら船に曳航し、同時にBCDの装備を外してゆく。だからBCDは非常時にボタン一つで外せる構造になっている。そして浮力を利用して船に引き上げるわけだけど、人間は大変重たい。引き上げたらまた人工呼吸といった具合に一応勉強させられる。私も経験したが、これが何かと大変なプログラムだった。

 さて、そのバディが岩陰に小さな海老がいるんではないかと執拗に探している。「いないよ!、次ゆこうよ」とはいわなかったが。でも僅か3センチにも満たない小さな海老なのだけど、みつけたら感動する。私もそんな過程を通り過ぎてきた。

 それにしても、そのぶら下げている水中機材は、オリンパスコンパクトデジカメTG4に魚眼のコンバータをつけている。小さなデジカメにしては、ハウジングがやたらに大きいではないか。ハウジングにすると、そんな巨大化の宿命が待っている。

 だからハウジング・レスで魚眼のレンズ、あるいはコンバータが付く、ニコノスが登場して欲しいのだが。先日私は、ニコンW300の遠景の画像解像度が水中では、オリンパスと比較して著しく低いから、高画質な魚眼レンズが付けられるニコノスを出して欲しいとニコンに要望をだしたぐらいだ。巷では登場する噂もある。

 そんなわけで、また沖縄へ出かけます。従って少しだけこのブログもお休みします。多分那覇の夜は、酒も飲まずホテルで文科省の科研書類を書いているだろう。ダイビングと書類書きの沖縄である。

 

沖縄県座間味島ドラゴンレディー

OLYMPUS E-M1、M,ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8

ISO200, 露出補正-1.7,f/7.1,1/100 

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