3月5日のブログで関西空港のことを書いたら、タイムリーに翌日地元放送局のニュースで、同空港は大規模地震時の避難訓練をしていることを放送していた。
ニュース放送によれば、安全・安心できる空港を目指すはよいけど、やっていることがやはり20世紀的だ。あれで訓練になるのだろうか。地震で建物が崩壊することはないが、最大の課題である津波はどうするんだい。昨年の空港閉鎖も浸水による電力喪失が最大の原因だった。そこが不明のままの報道だった。
どうも基本的な原因を解決しないまま、社会的に安全ですというPR目的のやらせ訓練のようだ。それに平成も終わろうとしている今頃になって、災害時の統一的組織づくりをするという前時代的な古くささにはあきれた。だからやることがオッサンくさいのだよ。
それに東北大震災以降SNSが日常的に使われている。そんなSNSの風評被害はどうやってくいとめるのかとする訓練をしたのだろうかと疑問を感じる。まして価値観や考え方が違う外国人が多い空港でSNSの風評をはじめとする情報に対して、どのように対処するのだろうか。そこに科学の知見が必要なのである。
とくに人間は情報で行動するから、SNSによる風評被害に対する訓練は不可欠だ。風評に対してどのように正しい情報を伝えるのか?。それは単に正しい情報をWEBなどにアップさせれば済むという程度のことではないのだ。正しい情報も風評に勝てなければ無視されるだけだ。
今度大災害が起きるとすれば、風評によって生死を分ける場面があると私は予測している。かっての関東大震災時でも、風評によって殺された人間がいた。そんな風評がいまはSNSによってもたらされる。そこがこれまでの社会と大きく違うところだ。しかし関西空港は、そんな問題意識がないようだ。災害で実際に経験してから考え出すという、すべて後手後手になる様相を今の段階から呈している。そこがまたオッサンくさい関西空港なんですね。
そんなことを感じながら毎月関西空港を利用しているけど・・・。
クロッキー帳No40.