夕飯を食べながらNHKの番組、3月4日『クローズアップ現代+「暴走フェイクニュース駐日外交官はなぜ自殺私たちへの教訓」』をみていた。あらすじをWEBから引用すると「去年9月、台風で関西空港が孤立した際、旅行者への対応を巡り責任を問われた台湾の外交官が自殺した。きっかけは、SNSで瞬く間に拡散したフェイクニュースだった。」
外交官自殺の原因の発端の1つになったのが、空港閉鎖の翌日、空港で取り残された人々を拾い上げるために、空港へ派遣されたバスが中国大使館の手配だとする誤情報だった。そうした誤情報がSNSで拡散し、中国と台湾の関係まで取りざたされ、挙げ句の果てに台湾政府への非難が続き対応に多忙に追われていた外交官を自殺においやった・・・、と番組は伝えていた。
大筋は番組にゆだねるとして、私が気になったのは、何故関西空港がバスを派遣したとする正確な情報をSNSで発信しなかったのだろうか、そしてバスには関西空港が派遣したバスだという大きな外国語表示をなぜ出さなかったのだろう。そんな外国語はすぐにわかるはずだ。
多彩な価値観と理解の仕方をもった外国人が多数いる空港である。それらの人間達に正確な情報が伝わる努力を行うのは空港側の仕事のはずだ。日本人の悪い美意識で、これは私が派遣したバスであるといった主張をすると、批判がましい眼でみる奴がいる。やはり価値観の違う外国人のいる社会では、私がやったという主張はうるさいぐらいに主張すべきだ。そうしないと外国人には、わからないことだってある。
もちろん現場のバス運転手はアナウンスはしただろうけど、そんな現場のアナウンスといった場当たり的日本固有の対応は、今のリアルタイムで情報が流れる時代では無意味。やはりリアルタイムで流れるSNSを通じて、正確な情報を発信し理解させる努力が必要だ。SNSで誤情報の数だけ正確な情報を何回もしつこく流す努力である。要は情報戦なのだ。
実際関西空港へゆくと、なんかおっさんくさいのだよ。とてもSNSなんかやっている人たちがいるという空気ではないのだ。だから誤情報が流れるている事実すら把握できていなかったのではなかろうか。
現場のガードマンは、災害時こそ常にSNSで最新動向を把握するぐらいのことはすべきた。制服をきて威張っているなんていうのではピエロだ。そんな雇われ制服ガードマンになんの能力もないことは誰でもしっている。やはりリアルタイムで状況をウォッチできる能力が必要だと思うよ。災害時にフェイクニュースから我々を守ってこそガードマンではないですか。
クロッキー帳No42.