Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日170. 4月1日までこのブログはお休みします。

2019年03月24日 | Kyoto city

図1.   さて建築写真風に試写した画像を並べてみた。建築物と撮影機材とを水平・垂直に維持するというのが原則だが、道が狭くそれでは全部はいりきれなかった。そこで上すぼまりで撮影しておき、photoshopで修正したが歪みはとれない。もともと水平・垂直が撮れていないことになる。水準器は必須だと思った。

 

図2.   これもphotoshopで修正。できるだけ建築物に撮影機材の水平・垂直を維持すれば周囲に余分な要素が周囲に入り込む。だから大いにトリミング。京都の風景は、トリミングが必須。それでも取り切れない道路標識がうつる。

 

図3.   露出を切り詰めたので夜の空気がでたかな。屋根の上に見えるのは、おぼろ月夜。舞妓さんの十八番。ぼんぼりが歪むのは超広角レンズのなせる技。このあたりが、こうした通例の機材による撮影限界。つまりぼんぼりがないときに撮影するほかないだろう。

 

 図4.   なんとか立面図風に撮れただろうか。今回もWEBライティング補正をオートのままなので、もろに白熱電球の色がでてしまったけど、冷たい色よりは、こちらの設定でよかろうと理解した。つまりなにもいじらないというわけだ。

 

図5.   それにしても手持ち撮影でシャッター速度1/6。ぶれていないのは、EOS1Dsのボディが重たいからだろう。撮影機材は軽くすればよいというものではなく、やはり必要な重さがある。月が楕円形、修正できなくはないが、それをやると絵画だろう・・・。

 

図6.   建築の立面を撮ることを意識しなければ、やはり普通に撮れる。このほうがいいかな。

 

 古い建築物を撮影するのには、建築立面を歪まずに撮れるシフトレンズを使うか、ミラーレスならシフト補正をする。この場合は三脚と水準器があれば申し分ない。それ以外に建築全体をとりあえず撮影しておいて、後でphotoshopで修正する方法もある。歪曲収差はキャノンのプログラムで補正する。いずれにしても簡便な方法という程度のもので、しゃきっとせずどこか緩いのであり、図面とはほど遠い。

 どの方法をとるにしても大きな建築は空間上引きがないと、歪まずに撮影するのは難しい。これに1mの折り尺のスケールを一緒に写しておけば、後で立面図をつくるときの目安になる。もちろん一番良い方法は、メジャーを持って実測するか、いまならレーザー測定だろうか。

 そんな撮り方を意識して、といって三脚も水準器も使わずに、建築立面の試写を夜遅い祇園で試みた。夜の方が人が少ないし、雨だし、木曜日はお店が休みの所も多く好都合だ。被写体と撮影機材を水辺・垂直を意識したが、夜の街は暗くてそんなのはよくわからんという結末。

 そんなわけで明日からフィールド調査なので、このブログは4月1日までお休みします。

 

京都市祇園南町 2019年3月21日

EOS1DsMark3,EF16-35mm/F2.8L 

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/4,1/13

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/8

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.33,f/5.6,1/25

ISO3200,焦点距離22mm,露出補正-0.67,f/5.6,1/15

ISO3200,焦点距離16mm,露出補正-0.67,f/4,1/6

ISO3200,焦点距離35mm,露出補正-0.67,f/4,1/60

 

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