翆は日勤の日だ。
外へ出るなという戒厳令みたいなものが発令された。看護師の翆だけが静かな戦場へ出かけている。戦場の様子はうかがい知ることもできないが、まだ小樽は局地戦のようだ。
そうはいっても、1つの原稿に集中していると気がついたら一ヶ月経った、というぐらいに時間の感覚がないこともある。だが私の小樽暮らしでは、すこし事情が違うのだ。生活の節目がある。その節目が翆とのセックスだろう。そこを基準にすべてのライフスタイルが組み立てられている。それに夜勤がある翆の不規則な生活が素晴らしい。それによって夜中に遊びに出かけたり、朝のセックスをしたりと、変化がある。
そんな変化のなかで翆の日勤の日が続くと、その辺の棒給生活者と同じで、生活時間帯も同じだから感染リスクが高く、そして一番退屈なのだ。さて今晩は、どうしようか。
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夕方翆が鉄道の時刻表のように正確に生協の袋を持って帰ってきた。
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食後、翆が手を伸ばしてアチキのイチブツを握っている。実をいうと最愛の女から誘われるというのが、男にとっては快感なのだ。だから綺麗な大臀筋がついている骨盤を抱えて、うしろから翆の乳房をもみしだき、股間のオサネをなでる頃には、翆は十分燃え上がっている。だがまだ生理中だ。
翆「・・・ア・ナ・ル、にしようか・・・、さっき浣腸して洗浄したから綺麗だよ・・」
そういって翆がジェルをよこした。
アチキの切っ先を翆の肛門に当てる。もし肛門を締め付けている括約筋が切れたら人工肛門だ。翆の肛門を壊わして、人工肛門をお腹につける姿は悲しい。それに感染も心配だ。でもぴたりと締まっている肛門に切っ先をあてて少し腰に力をいれると、ジェルが塗ってあるので、穴を捉えたかのように沈み出す。アチキはゆっくりと、じわりと奥へ差し込んでゆく。
翆の手がアチキの手を握り、眉間に血管を浮気だたせて、赤い顔をして、痛さに耐えているようだ。そのまま中空の空間にイチブツを差し込んでゆく。アナルのしめつけを感じながら、奥へ進んでゆくのは、洞窟のなかを手探りで歩いているようで、心許ない。
翆の肛門の締め付けが強い、おっ、ぉっ感じる・・・、アチキはそのまま翆の肛門の中へ射精してしまった。
翆「でたのーー?」
うん、いっちゃった。そういってゆっくりと翆の肛門から、抜き去った。翆の少し赤く晴れた肛門がゆっくりとしまってゆく。
そういって翆はアチキのイチブツを、洗浄し消毒と清拭をしてくれた。そこは看護師だから手慣れている。
翆「肛門の中もウィルスが一杯だからね」
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退屈な規則正しい日常のなかで、少しイレギュラーなことを試みるのもバランス感覚か。
憲法記念日、翆のアナルへ初トライ、オキシトシンを確認、記念日だからスマホのスケジュール表に書いておこうか。
翆が少し股間をひきずっている。例え翆が人工肛門になっても可愛がるだろうな、という実感を感じながら腕を組んでくる。
翆「こんなの、よかったぁー?」
(笑)
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小樽の夜も、寒の戻りだから冷えている。
小樽市花園
NIKON Df、AF-S NIKKOR28-300mm3.5-5.6G
1)ISO1000、焦点距離170mm、露出補正+0.67、f/5.6、1/8
2)ISO400、焦点距離28mm、露出補正-0.67、f/6.3、1/80
3)ISO400、焦点距離48mm、露出補正+0.67、f/6.3、1/500