Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編435. テクニカル・プアな人達

2020年05月19日 | Photographic Equipment

 

 先日京都市内のマッシュというパン屋の2階のカフェでPenという雑誌をみていた。おや!、まだこんな特集企画をやってんだ。つまり著名人を登場させ、すり切れたLEICA(Lietz)を紹介している。そんな企画は、これまでさんざんおこなわれてきたが、まだそんな記事を掲載していることに唖然とした。

 私もフィルム時代にLeitzを使用したことがあり、当時のレンズの映りの良さは経験した。といって今はフィルムのプラス Xもなく、唯一あるトライXは高価だし、そもそもHというプロラボへフィルム現像を依頼したら、ゴミはあるは、ひっかき傷はあるはで、その下手さ加減に愕然とした。もちろんモノクロームだったら自分で現像した方が綺麗だが、現像タンク類は随分前に処分した。良い現像ができなければ、フィルムを使う意欲はない。

 Leitzは、モノクロフィルムでは大変綺麗に撮れたが、それはフィルムのあった時代の話かと思ったら、今でもそれを愛でている愛用者がいる。

 だが今の私は、Leitzに対する好奇心も、使おうという気分もない。そもそも撮影画像は、テーマに合わせてPhotoshopで大いに加工してしまい、印刷物にするときはライツで撮影したフィルムをスキャナーでデジタル化するので、論理的に結果は一緒だ。

 だから私は、Leitzに価値無しと判断している。いまのLEICA社は計測器メーカーとして存在しており、昔のような撮影機材メーカーではない。もはやそれが活躍する場面は、私の回りにはない。

 それでも私の手元の機材トランクの中には、M4-Pボディと4本のレンズがある。SONYαのブログラムがなければ、Leitzレンズの発色などクズだ。あの名鏡玉といわれたウェッツラー35mmズミクロンF2.0の8枚玉でさえゴミのような写り方しかしないことを経験した。

 精々80年前のヘクトールの古くさい色を意図的に使うことも考えられるが、そんなのPhotoshopで簡単にできでしまう。だから雑誌でLEICA特集をみていると、PCとかPhotoshopに縁のないテクニカル・プアな人達が雑誌に登場していると勝手に判断した。

 もうひとついうと、私はドイツデザイン(枢軸国のイタリアデザインも含めて)が嫌いなのです。今でも存在するワーゲンとかLEICAは、かってヒットラーの愛用車・愛玩物だったでしょう。だから彼と同じ趣味は、もちたくないという理由が大きいかな。

 

NikonDf、AF MICRO NIKKOR 60mm/F2.8D

1)ISO6400,焦点距離60mm,露出補正0,f/22,1/30s

2)ISO6400,焦点距離60mm,露出補正-0.33,f/11,1/60s

コメント
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