Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ZEISSの空気115. 梅雨晴れの散歩道1. ツァイスレンズが泣きたくなる街

2020年07月18日 | Kyoto city

 

ツァイスレンズが色を欲している。

といって色に貧しいのが京都の街だ。

それでは、ツァイスがもてあます。

ドキドキする色、ときめくような色、ワクワクする色、うっとうならせる色、色は多彩な表現感覚をもつ。

パリのコルトンブルーの外壁みたいな色が欲しい。

そんな表現感覚に乏しいのが京都の街だ。

だって京都の街色は、お稲荷さんにはじまり、平安神宮、万亭(一力)と、必ずカーマインレッドが登場する。

それをパスすると禅宗寺院の黒や茶系のディープトーンばかりだ。

カーマインレッドと補色の関係にある緑系や青系の色が少ない。

散歩の間に色を探し歩くが、どこかに必ずカーマインレッドが登場する。

つまり京都の街は、ツァイスレンズが泣きたくなる街だ。

それに今年は、祇園祭山鉾巡行も中止された。

それが古都の落ち着きの本質か・・・。

本質は、まさに退屈だ。

マロロスの市場やポルトの街並みを思い出しながら・・・

京都の退屈な色の街を、私の2本のツァィスレンズを携え少しだけ撮り歩いた。

1本は、ニコン用のレンズを代用している。

こんな風に、マウント一つで使い回し可能なところが気に入っている。

2本のレンズで、タップリとツァイスの空気を・・・、実をいうと特に大きく画質が違うわけではない。

京都の街も、この頃から本格的な夏の気候になる。

 

 

京都市下京区(2020年6月6日)

SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mmZA OSS T*、Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8ZF T*

1)ISO2500,焦点距離70mm,露出補正+0.3,f/11,1/125

2)ISO100,焦点距離16mm,露出補正+1.3,f/4,1/320

3)ISO200,焦点距離70mm,露出補正-0.2,f/4,1/125

4)ISO100,焦点距離25mm,露出補正+0.3,f/8,1/100

5)ISO100,焦点距離16mm,露出補正+0.3,f/11,1/80

Nikon Df、AF Micro Nikkor60mm/F2.8

6)ISO1600,焦点距離60mm,露出補正0,f/8,1/80

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする