ツァイスレンズが色を欲している。
といって色に貧しいのが京都の街だ。
それでは、ツァイスがもてあます。
ドキドキする色、ときめくような色、ワクワクする色、うっとうならせる色、色は多彩な表現感覚をもつ。
パリのコルトンブルーの外壁みたいな色が欲しい。
そんな表現感覚に乏しいのが京都の街だ。
だって京都の街色は、お稲荷さんにはじまり、平安神宮、万亭(一力)と、必ずカーマインレッドが登場する。
それをパスすると禅宗寺院の黒や茶系のディープトーンばかりだ。
カーマインレッドと補色の関係にある緑系や青系の色が少ない。
散歩の間に色を探し歩くが、どこかに必ずカーマインレッドが登場する。
つまり京都の街は、ツァイスレンズが泣きたくなる街だ。
それに今年は、祇園祭山鉾巡行も中止された。
それが古都の落ち着きの本質か・・・。
本質は、まさに退屈だ。
マロロスの市場やポルトの街並みを思い出しながら・・・
京都の退屈な色の街を、私の2本のツァィスレンズを携え少しだけ撮り歩いた。
1本は、ニコン用のレンズを代用している。
こんな風に、マウント一つで使い回し可能なところが気に入っている。
2本のレンズで、タップリとツァイスの空気を・・・、実をいうと特に大きく画質が違うわけではない。
京都の街も、この頃から本格的な夏の気候になる。
京都市下京区(2020年6月6日)
SONYα6000、Carl Zeiss Vario-Tessar E 4/16-70mmZA OSS T*、Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8ZF T*
1)ISO2500,焦点距離70mm,露出補正+0.3,f/11,1/125
2)ISO100,焦点距離16mm,露出補正+1.3,f/4,1/320
3)ISO200,焦点距離70mm,露出補正-0.2,f/4,1/125
4)ISO100,焦点距離25mm,露出補正+0.3,f/8,1/100
5)ISO100,焦点距離16mm,露出補正+0.3,f/11,1/80
Nikon Df、AF Micro Nikkor60mm/F2.8
6)ISO1600,焦点距離60mm,露出補正0,f/8,1/80