垂直に崖が立ち上がっているドロップオフは、いつも緊張を強いられる。というのも浮力の調整を間違えると40mはある海底までドボンだし、そこまではゆかなくても、機材の備品でも落とそうものなら、深度によっては拾いにゆけないからだ。そうなると静かに機材が沈んでゆくのを見送るほかないが、それは悲しい。だから落とさないようにBCDにグリップコードでひっつけてあるわけだが。
海の生態系が存在していることは理解できるが、とても全貌はわからない。ふと眼前を泳いでいる大量のキビナゴを見ていると、これが次の大きな魚の餌となり、それがまた更に大きな魚の餌となって、最終的には鮫とかの大きな魚に収斂し、1年の食物連鎖が終わるのだろうか。つまり秋も終わる頃には、みんな食べられてしまって、また魚がいない海に戻る。海洋生物の食物連鎖の研究をしている人はいるが、こんな広い海で多種多様の魚達がいては、海の生態の全貌は当然わからない。広すぎてさぁーっ・・・。
そんなわからないことだらけの海を、私達は少しだけかすめてゆく。それで一喜一憂しているのだから、こちらはお気楽な事であるのだが。
沖縄県慶良間諸島黒島ツインロック
GoPro7、INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD
1)ISO1157,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962
2)ISO1421,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/365
3)ISO720,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962