旅の撮影機材について書いたから、旅のウェアについても書いておこう。ウェアがきちんと機能しないと、寒暖の差がある環境で過ごせないし、撮影すらおぼつかなくなる。それまで山を少しばかり歩いていたので、実用的な山用品に軸足があるが・・・。
要は、着やすく丈夫で、耐水性がアリ、収納に便利なポケットがつき、デザインもよい、というあたりが条件。そうした条件に適うウェアは意外に少ない。つまり山用品は山専用でダサい、海用品は海専用で転用できない、街歩きはユニクロにでもゆけ、といわんばかりの棲み分けができているから、一つで全部を見たそうとするのは難儀だ。こちらは、海外のフィールドに出かけ、その帰りの足でダイビングに行くこともあるので、用途別に棲み分けられては困るのです。
例えば画像は、昨年ポルトガルへでかけ、その足で沖縄のダイビングへ直行した時のものである。マムートの山用シャツに、ノースフェイスのアウトドア用ベストと、ヤッケです。
マムートは、速乾性だから洗濯をしても30分程度で乾くので便利。
ノースフェイスのベストは、エアラインの機内持込手荷物重量制限のために着用している。つまりリュックで重量オーバーになりそうな、ガイドブック、飲み物、お菓子等、財布に、パスポートなどをベストに身につけている。懐に簡単に投げ込めるポケットは300mlのボトルもはいるので便利だし、正面から見ると下のポケットの後ろにもう一つポケットがありみえないジッパーで隠すことができるので、ここはパスポートと財布用だ。しかし、財布には内ポケットが欲しいと常に思う。やはり表のポケットに入れるというのは心理的負担が大きく、そうなると財布、パスポート用腰巻きスタイルから離れられない。海外のスリ達は日本人が腰巻きをつけていることを知っているからね。
それに左側についているポケットは何を入れるんだろう。ノースフェイスはポケット哲学があり実に機能的に収納できるところが私のお気に入りですが、このベストのポケットには、ピッタリと運転免許証と名刺入れしか入らない。たぶんそれ用なのでしょう。それにこのベストの生地は、バーベキューの飛び火を防ぐというのは過剰な装備であり、実は通気性が悪く蒸し暑い。
さらにノースフェイスのヤッケは、肩の位置が私にはピタリと合いサイズも調度よいので着用しており、雨の時の一時しのぎと防寒を兼ねている。しかしポケットが浅くスマホを何回か落としかけたことがある上に蒸し暑い。一体このヤッケのデザイナーは、旅に出たことがあるのだろうかと疑問に思う。やはり素材はゴアテックスで通気性をよくすべきだろうし、ポケットは大きく、背中のフードは襟の中へピルトインすべきだろう。そうしないとリュックとの関係が煩わしいのである。
そうなると山用のゴアテックスの雨具か・・・。もう10年以上ノースフェースの雨具を使用しているが、最近襟の中へのビルトインフードが少なくなり悩ましい。他の雨具にするとデザインがださい。ここが悩ましいところである。
あとはパンツか・・・。決め手がないけど、山用のゴアテックスのパンツなら速乾性がありデザインがよけれぱ使いたいところです。私はマムートのパンツですね。そうでないときはユニクロのGパン。
靴は、山用のスニーカーしかないです。最初に足を入れたときからピタッと足に合いますし、当然履きやすく、何よりも歩いていてとても安定性があり、丈夫で、耐水性も確保され、蒸れない。これしかないです。もちろん普段履きにもしています。
山用のスニーカーを履きなれると、ナイキだのアディダスなどといった街歩きスニーカーは、ちゃちで水も入るし、とてもじゃないけど私には履けないですね。まあ女の子のファッション用とみた方がよいでしょう。従って実に非実用的です、履き心地も最初は固くて、どんなにスタイルがよくても私にいわせれば小学生の運動靴と大差ないですから、巷の著名なスニーカーメーカーは、もう少し考え直したらどうですか!?。
最後に旅カバン。私はカートは使いません。というのも世界の中で舗装してあるところなど数パーセントにも満たないし舗装してなければカートを引くのは大変難儀です。それにEVやエスカレータがあるところも限られているし、教会などを見学するときにカートは預けなければなりません。実に面倒ですね。リュック一つなら、そのままスルーできます。
2番目の画像は、私が愛用している40Lのリュック群です。右側が以前使用していたもので二気室型で重さ1.7kgあります。少し軽くても1.5kgがいま2気質型の限度でしょう。そこで今は軽い素材で作られた左側のリュックを使っています。備品を全部外せば0.5kgになります。それではやりすぎなのでスチールの心棒やトップはつけますが、それでも0.7kgです。つまり1kg軽くなった。手荷物制限が厳しいエアラインでは、その差は大変大きいです。そしてできることなら手荷物制限の重量内に抑えます。さらに私が担げる重さが10kg以下です。このあたりを目指してバッキングするわけです。
よく外国人達が量販店で調達したヤッケなんかをみていると、実に合理的でセンスもいいと思います。ああいうのが欲しいと思うけど、日本では手に入らないですね。だから機能性や色彩といったデザインセンスってとても重要な要素であって、欧米ではセンスがよいのが当たり前ですから、こちらも一応の調和は必要です。そこからその国の文化性がみえてくるわけです。センスを無視するとポピュラーなスポーツブランドで身を固めた中国人のようにみえますよ。
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