翆は、今日は波子さんと夜勤だ。
夜半の休息タイムにナースマンがやってきた。感染症病棟も目下入院患者がいないので時間をもてあましている。
ナースマン「みなさんお元気ですっかぁーー」
波子「彼女とやってる、なんか勃起気味よ!」
ナースマン「それって、セクハラですよぉーー」
波子「看護の世界にセクハラなんかないの。看護自体がセクハラ行為なんだから。なんかネタないの?」
ナースマン「うーーん、不感症の女ってどうですかぁーー」
波子「不感症・・・、つまり精神分裂症の気がある女の話かぁー!?」
ナースマン「まあ、それに近いんですけどぉー。僕の友達の話ね。彼女と一緒に暮らしているんだけど、全然セックスしないんですって。なんか昔の彼氏がトラウマになって、彼が触ろうとすると拒絶反応がおきるんですって。でも家事はちゃんとやって主婦業はするんですよ。そういうの、どう思います」
波子「そんなの別れればいいじゃん、解決方法はそれだけ・・・、なんかつまんない結末だよね」
翆「あらぁー、セックスが嫌いな女っているみたいよ。なんか煩わしくて、したくないというのが・・・」
波子「それって、女の意識と母親としての意識が分裂しているんだよ。どうしても一緒に動かない。そういう女っているよね。そんなのに捕まったらオトコは悲惨だな」
翆「なんか他に興味の対象があるんじゃない?」
ナースマン「彼女は、大学の研究員ですって。博士号をめざしているみたいなんですよ」
波子「だもんーーん、セックスなんか煩わしいのよ。多分そこまでの育ち方に難がありそうね。それよか彼氏の精子を採取して、彼女のお腹に中に入れちゃえばいいんじゃない。それで子供ができれば、彼女の意識も変わると思うよ」
ナースマン「変わらなかったどうするんですか・・・」
波子「しらない。それよかみんなで話していたの。ナースマンの精子を採取して、私達のお腹にいれて、細胞分裂させるという話。産婦人科の先生のところで冷凍して、私のお腹に植え付ければ妊娠するでしょう。それで子供作れたら簡単じゃない。あんた生殖コーディネーターの資格があるでしょう」
ナースマン「生殖の看護ですよ。生殖行為そのものは医者の仕事!」
波子「じゃぁ、精子の採取は??」
ナースマン「そのお手伝いぐらいなら・・・」
波子「そんなの私達がお手伝いしてあげる。じゃあナースマンの精子を採取して、産科の先生の所にもってゆけばいいんじゃない。あの先生、ぶっきらぼうだから、あとのことはしらねぇーよ!、といって排卵日のときにやってくれるかもよ」
波子さんがナースマンの股間をさわりながら・・・、大きくていっぱい出そうだよねぇー・・・。
ナースマン「変態看護師!!」
そういってナースマンは、仕事場に戻っていった。
翆「いじめすぎだよー、もう(笑)」
小樽市相生町
SONYα6600、E18-135mm/F4.0 OSS
ISO6400,焦点距離135mm,露出補正-0.7,f/5.6,1/15