Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング259. 小説:小樽の翆190. 一太郎君の結婚式

2020年10月01日 | Sensual novel

 

前の前の前の話

マサヒロ「ママ来てよ、今度の日曜日の午後、オジサンと一緒に。ボク司会進行・雑用係だからさあー。一太郎君の結婚式」

「あら、ツカモッチャンのとこ結婚式なんかしなかったのでは?」

マサヒロ「それが一太郎君の会社の同僚が、是非美しい花嫁さんを披露してとたっての希望、それに優子さんの美容師組合も、腕のふるい所だから、そりゃ披露してよと熱いコール。そこで小樽教会住之江聖堂で式あげることにしたの。そのあと屋外パーティーね。料理は持参ね」

翆「パパ達も呼ばれたのよ、でも用事があるから、鳥の丸焼きを翆に届けさせる、といって逃げちゃったの。あとはよろしくだって。マサヒロが司会だし、私達、パパの鳥の丸焼き持ってゆくしかないよ。アチキは鶏肉持ってゆくんだからね、逃げるなよ」

・・・

教会で結婚式が始まる前

「二人独立したから、少し寂しくなった?」

ツカモッチャン先生「でも、また子供ができるとやってくるでしょう。うちは、いつも賑やかですよ」

・・・・

翆「あら、マサヒロ、グラサンしている、あれマフィアの親分だよ・・・」

・・・・

玲香「よく式あげる意欲があったよね。回りの強制力だな」

玲香さんも、これから式あげればいいじゃん。

玲香「そうだねぇ、子供が大きくなってからしようかな」

あっ、それいいね。

「小太郎君の彼女は、どうすんの?」

小太郎「あの大学横須賀じゃん。だから彼女は横須賀か横浜の短大にいかせる!」

美希「優子さん、めっちゃ綺麗。私もここで式あげたいな、ウッフーーん」

「あの彼氏と?」

美希「わかんない、また気分かわるかもーー」

「優子さんぐらいなのは美の基準から外れている?」

明菜「二十歳すぎたら化粧美人だもん。いつでも綺麗につくれるよ。お兄ちゃんも、それに欺されたな(笑)」

今日は、耳話はないの?

小春「あるある、お兄ちゃんの部屋を誰が使うかで興味津々。でもなんで私だけ、こんな格好するんだろうか?」

翼は、タキシードできたじゃん。

翼「ママが着るのよ!、といって強引に着せられたです。これだるいっす」

ママ「さあ、仕事よ!。小春!、バージンロードのフラワーガールよ!、お花まくのよ!!、翼はリングボーイよ!!」

花嫁さんがやってきた。さて、そろそろ式が始まるんだ。

・・・

遠くに見える小樽湾の海が光っている。

コメント
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