前の前の前の話
マサヒロ「ママ来てよ、今度の日曜日の午後、オジサンと一緒に。ボク司会進行・雑用係だからさあー。一太郎君の結婚式」
「あら、ツカモッチャンのとこ結婚式なんかしなかったのでは?」
マサヒロ「それが一太郎君の会社の同僚が、是非美しい花嫁さんを披露してとたっての希望、それに優子さんの美容師組合も、腕のふるい所だから、そりゃ披露してよと熱いコール。そこで小樽教会住之江聖堂で式あげることにしたの。そのあと屋外パーティーね。料理は持参ね」
翆「パパ達も呼ばれたのよ、でも用事があるから、鳥の丸焼きを翆に届けさせる、といって逃げちゃったの。あとはよろしくだって。マサヒロが司会だし、私達、パパの鳥の丸焼き持ってゆくしかないよ。アチキは鶏肉持ってゆくんだからね、逃げるなよ」
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教会で結婚式が始まる前
「二人独立したから、少し寂しくなった?」
ツカモッチャン先生「でも、また子供ができるとやってくるでしょう。うちは、いつも賑やかですよ」
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翆「あら、マサヒロ、グラサンしている、あれマフィアの親分だよ・・・」
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玲香「よく式あげる意欲があったよね。回りの強制力だな」
玲香さんも、これから式あげればいいじゃん。
玲香「そうだねぇ、子供が大きくなってからしようかな」
あっ、それいいね。
「小太郎君の彼女は、どうすんの?」
小太郎「あの大学横須賀じゃん。だから彼女は横須賀か横浜の短大にいかせる!」
美希「優子さん、めっちゃ綺麗。私もここで式あげたいな、ウッフーーん」
「あの彼氏と?」
美希「わかんない、また気分かわるかもーー」
「優子さんぐらいなのは美の基準から外れている?」
明菜「二十歳すぎたら化粧美人だもん。いつでも綺麗につくれるよ。お兄ちゃんも、それに欺されたな(笑)」
今日は、耳話はないの?
小春「あるある、お兄ちゃんの部屋を誰が使うかで興味津々。でもなんで私だけ、こんな格好するんだろうか?」
翼は、タキシードできたじゃん。
翼「ママが着るのよ!、といって強引に着せられたです。これだるいっす」
ママ「さあ、仕事よ!。小春!、バージンロードのフラワーガールよ!、お花まくのよ!!、翼はリングボーイよ!!」
花嫁さんがやってきた。さて、そろそろ式が始まるんだ。
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遠くに見える小樽湾の海が光っている。