Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング274. 小説:小樽の翆205. 小さな恋の物語

2020年10月16日 | Sensual novel

 

小樽公園でいつものように海の絵を描いていると・・・

小春「伯父様!」

「お・じ・さ・ま!だって」

ばかに大人びたじゃん・・・。

「あらっ小春がひさきぶりにやってきた。小さな恋の物語、でもしていたのかな?」

小春「はい!、小春の、小さな恋の物語、を聞きたいですか?」

「小春が話したければどうぞ・・・」

それで小春がボーイフレンドのユウ君を精通させて初めてのセックスをした話をしてくれた。そして小春はユウ君と手をつないで、夕陽に向かって歩いているとオトコになりました、オンナになりました、と叫びたいぐらい幸せな気分だった、そうな。

・・・

「ふうーーん、できたんだぁー」

小春「叔父様と小春の間だけの話ですからね!。叔父様の話と、美希姉ちゃんの話と、いろいろ勉強して、実現しました」

「それにしても金精様のお堂とはねぇー・・・」

小春「金精様のお堂っておちんちんみたいなのが、たくさん置いてあったけど・・・・」

「昔の道祖神、村の神様であり、良縁や子宝を授ける神様だよ」

小春「子宝って子供のこと?、もらったちゃったかな?、でも生理が終わった翌日だから大丈夫じゃない??」

「多分、大丈夫でしょう」

(もし、妊娠してたらどうすんだろう。小学校6年生が出産?、そのほうが面白かったな。それにしても用意周到に準備したなぁー)

「じゃあ、良縁を授かったんだよ、いつまでもユウ君を大切に!」

小春「はい、そうします。セックスしたらユウ君がますます好きになっちゃった」

「その、心が大切なんですねぇー」

一寸早いけど、小春もオンナになった。これでツカモッチャン家の3人の女の子は、みんな一人前のオンナだ。

アチキの子供の頃の、よし江ちゃんに精通してもらい、美和子と初体験をした、ことを思い出していた。小春の話を聞くと、大きく人生の1ラウンドを回ってきたような感覚だ。それを繰り返すのが人間の歴史だろう。

小春「夕飯の支度があるので、帰らなきゃ、叔父様、またね!」

小春の後ろ姿に大人になった気配が漂う。このまま急加速で大人の世界の知識を蓄え成長してゆくのだろう。

さて、アチキも翆が帰ってくる頃だから、夕飯にしますか・・・。

・・・

小樽の紅葉も、あと1週間程で、はじまるかなあ。

コメント
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