Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング275. 小説:小樽の翆206. 幸福包装紙

2020年10月17日 | Sensual novel

 

 10月の小樽の気温も、最高気温15°、朝は7°といち早く寒くなってきた。

朝早く眼が覚めた。今日は、ことのほか冷え込んだので布団から出づらい。翆を抱き寄せて暖まろう。また冬の朝の習慣がやってきた。

布団を剥がして翆のボディを撫でてゆく。

翆「もう、寒いよー」といって布団を戻してゆく。

ならば、翆の身体を掛け布団変わりにしよう。翆をアチキの上に載せて・・・。

翆「あーーん、暖かい?」

「ウン!、体温が心地よい。翆の足をスリスリしている」

朝の気温7°では、翆の裸を愛でるのは無理か。

布団というパッケージにくるまれた翆のボディを、幸福のシンボルに例えると、幸福は布団にくるまれて、我々の手元に届くのかもしれない。だがその包装には、これが幸福です、なんて書かれていないのだ。

だから届いても見過ごすことがある。

男と女の思いは、そんな風に届いて開封されて幸福になったり、開封されずに時間だけがすぎさったりする。そんな明けてみないとわからないという、男と女の心理がある。

無意味なことを考えながら、布団のなかで翆のボディを愛撫している。

まあ幸福包装紙といったらよいか。

乳首をすって、オサネに指をやると少し濡れてきた。

翆「ウッフーーん、ずーっと感じていたいな・・・・」

でしょうね・・・。

翆「あっダメだ!、今日は日勤だよ!!」

そういって翆は、起き上がって朝飯の支度を始めた。

翆「そろそろ、ストーブつけようかなぁー」

秋真っ盛り、そして冬がヒタヒタと近づいてくる、そんな小樽の朝だ。

コメント
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