10月の小樽の気温も、最高気温15°、朝は7°といち早く寒くなってきた。
朝早く眼が覚めた。今日は、ことのほか冷え込んだので布団から出づらい。翆を抱き寄せて暖まろう。また冬の朝の習慣がやってきた。
布団を剥がして翆のボディを撫でてゆく。
翆「もう、寒いよー」といって布団を戻してゆく。
ならば、翆の身体を掛け布団変わりにしよう。翆をアチキの上に載せて・・・。
翆「あーーん、暖かい?」
「ウン!、体温が心地よい。翆の足をスリスリしている」
朝の気温7°では、翆の裸を愛でるのは無理か。
布団というパッケージにくるまれた翆のボディを、幸福のシンボルに例えると、幸福は布団にくるまれて、我々の手元に届くのかもしれない。だがその包装には、これが幸福です、なんて書かれていないのだ。
だから届いても見過ごすことがある。
男と女の思いは、そんな風に届いて開封されて幸福になったり、開封されずに時間だけがすぎさったりする。そんな明けてみないとわからないという、男と女の心理がある。
無意味なことを考えながら、布団のなかで翆のボディを愛撫している。
まあ幸福包装紙といったらよいか。
乳首をすって、オサネに指をやると少し濡れてきた。
翆「ウッフーーん、ずーっと感じていたいな・・・・」
でしょうね・・・。
翆「あっダメだ!、今日は日勤だよ!!」
そういって翆は、起き上がって朝飯の支度を始めた。
翆「そろそろ、ストーブつけようかなぁー」
秋真っ盛り、そして冬がヒタヒタと近づいてくる、そんな小樽の朝だ。