5月にアップしたブログ(2023年5月1日)だから春の風景が欲しい。小樽もこの頃春の兆しがあるだろう。ならば春の色で。
今回は感性に従って描こう。だから下書きはしない。そして色を置くところだけ筆で水彩紙を湿らせておく。
最初に背景となる彩度の低い色から置いてゆこう。水を含んでいるから、絵具は表面張力で適当に広がってゆく。さらに色を加えれば、それらが混ざり合って違う色になったりするのも面白い。すべては水次第だ。このあたりが透明水彩絵具の素晴らしいところだ。
そして色を置いたら完全に乾くまで放置。急ぐときはドライヤーで乾かす方法もある。透明水彩絵具は、水彩紙の湿り具合や乾き具合によって描くテンポが違うのだ。特に奥の風景に、手前の風景と描き加えるときは、下地を完全に乾かそう。もし水が必要ならば筆で必要な箇所に水分補給する事もできる。
さて絵具が乾いたら手前の樹木を書き入れよう。そして樹木の断面は円形状態の立体である事を表現しておこう。ホワイトで側面を描いて多少立体的になるか・・・。ここのアングルは遠くから眺めているので樹木は細い。だからすこし立体感的な様相が見えたら筆を止めておこう。このアングルならば、その程度でよかろう。
それでブログのイラストとしては、春の空気に近づいたと思われる。
こうしたイラストを描くとき、一番最初に何をどのように描くかとする基本的考え方が大切。春の空気といってもサクラを描けば良いというわけではないし、写実的に描けばよいというわけでもない。モチーフや描き方は感性次第。だから感性に従って春の空気を表現しましょう。
ドローイング7.透明水彩画,ランドスケープ HD 1080p