さて、ブリリアンブルーバイオレットの絵具が切れちまった。サップグリーンと一緒に混ぜるとグレーや黒になるから重宝するんだ。帰りに画材屋へよってゆこうか。
アルバイトで明菜ねえちゃんが店守番をしている。
といってお客はあまりこないので手持ち無沙汰だ。
「オッス!、彼氏は元気かい!!」
明菜「もっち、ラブラブだよん。あのねえ!、この間高校の上級生の女友達と話をしていたんだ・・・」
「スカーレット・レッド作戦かい!、何を!?・・・」
明菜「そうよ。上級生が一斉に男子学生にアタックしていた時の話ね。でっ彼女が言うには、彼女たちの親の世界よ。あるときフッと気がついたんだってさ・・・」
「仮面夫婦の子供達ですか・・・」
明菜「そうなんだ。彼女たちは仮面夫婦の子供だから親から愛されていない事がわかったって。人間ってそんなもんかなぁー・・・」
「まあ日本ならそんなもんですねぇー・・・。愛はキリスト教文化の考え方だから日本人に愛という考え方はないですねぇー・・、それで!?」
明菜「ほら中学生って反抗期の時だから親と意見が合わなくなるじゃない。そして高校生になると親なんか学費と食事をだしてくれれば後はいらないわじゃん。そうやって自立してゆくんだけど、一人っ子に手がかからなくなると、親たちは好き勝手な事をしだすんだって」
「でしょうねーー」
明菜「友達がいうには、サイトを見ていたら偶然ママがアダルトビデオに出ていたんだって!。『熟女生だし童貞狩り』なんてタイトルで・・・」
「メイクしてあるのにどうしてわかったん?」
明菜「脇の下にある2つ並んだホクロで」
「フーーん、でっ相手は旦那かい?」
明菜「全然しらない若い男なの!。それで激しく悶えているわけ『体が若い男を欲しがっている。沢山ジュースをください』なんていってるのよ」
「へぇーー・・・、撮られるぐらいだからそのママは若いの?」
明菜「40代だけど、体は細くて綺麗なんだってさ・・・」
「じゃ友達の旦那は?」
明菜「子供を産んだら外に女の人をつくって入り浸りなんだって」
「夫婦でそれぞれの不倫暮らしですかぁー・・・・」
明菜「そうよ。だから私の友達は私がペットだったって気がついたの」
「だって好きでもない男と女がお義理で結婚した仮面夫婦だもんね。子供の愛情は小さいときの溺愛だけだよ。それに日本人は昔から乱交の世界。それで人口が増えてきた経緯がある。例えば里親といって子供は親戚に預けるとか、あげちゃうとかの風習が一般的におこなわれていたでしょう。今は核家族になって親戚もいなくなり、そうした制度もなくなってきた。そのかわり子供は一人だけにして、手が離れたら、それぞれがラブラブの世界を始めるんだろうな。だって仏教は愛については語ってないよ。むしろ愛などは欲望の1つだから解脱しろと手厳しいね」
明菜「うちはキリスト教でよかったわ」
「仮面夫婦じゃ永遠に愛する・・・はないよね。まあ解脱できないお坊さんもいたっけ。それで続きは・・・」
明菜「それで彼女は、スカーレット・レッド作戦で猛烈にアタックしていた一人なんだ」
「ゲットできたの?」
明菜「もち!、秋には結婚するんだって」
「ベイビーができたんだ」
明菜「多分ね。だってさあ私、彼女が、どうしたら男の人を喜ばせられるか教えろっていうのよ!。一応ささやかに助言はしちゃった(*^▽^*)😆。教えたら笑っちゃうよ。だってさあ女子達が体育館で大きなボールを両膝に挟んで胯間の筋肉を締めるーーー!!、なんてやってんのよ(*^▽^*)」
「グッド!!!👍」
・・・
小樽も短い春がやってきた。