お彼岸の頃、世間並みに伏見へお墓の掃除に出かけた。帰りに私鉄の駅まで歩く道すがら伏見北堀公園に寄り道をした。この先に、そう太閤秀吉が大茶会を催したあの伏見城があった。
京都人が評価しない城に伏見城がある。ここはもともとレジャーランドがあり、遊戯施設の一つとして全国の城の様式をコピーしてつくられたのが今の伏見城である。もちろん秀吉時代の伏見城とは建てられている位置も様式も異なっているから、これはイミテーションである。今は建築の耐震強度が不足しているので建築内に入ることはできない。しかし伏見城はこの丘陵の稜線にスクッと立ち大変目立つ大きなランドマークである。
彼岸桜という樹種がある。お彼岸の頃に咲く早咲きの桜だ。しかし今年はそればかりじゃなく、ソメイヨシノも満開だ。そうなると彼岸桜なとといってはおれない。
イミテーションの城と彼岸の頃に満開のソメイヨシノとを重ねを合わせると、空間と時間がずれてゆく面白い感覚が味わえそうだ。
Fieldwork797 彼岸桜かな? HD 1080p
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