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2008-2-10 日 晴れ
まだ2月上旬だというのに、今年の北見は雪も少なく雪かきは今冬一回しかやっていない。道路もアスファルトむき出しで日向では日中暖かく、雪が解けて道路に水たまりまで出来ている。これまで、北見の歴史上こんな暖かい2月上旬はなかった。知床では例年と異なり流氷がほとんど見られず、海には薄い氷が浮いているのみだ。知床方面のヒグマたちも冬ごもりの穴に入らず、大増殖したエゾシカを捕まえて食べてコロコロに太って、越冬体制に入る気はまったくないようだ。こんな状況はこれまで無かった。まさに地球温暖化の影響でしょうか。
朝7時に起きたら本当に良い天気だ。例年2月上旬に渓流釣りなど考えたこともなかったが、久しぶりにオショロコマの顔を見たくなった。2か月ほどご無沙汰している。斜里川水系の支流で比較的川面が出ている渓流数本にターゲットを絞って出撃することに決心した。妻は冬場の渓流釣りの過酷さを昨年経験しているので断固同行拒否。なだめてもすかしてもニェット(ロシア語)。友人の F氏と二人での釣り行となった。



朝9時に北見を出発。よく晴れて日中は暖かくなるかも知れないが0度C以上になることはないだろう。道路には雪がなく夏場と同じ感覚で走れたので予想外に早く現地に着いた。しかし国道を離れるとしっかり雪道となり、次第に冬まっさかりの光景に変わってゆく。どうも状況はそんなに甘くない。雪の斜里岳と山裾の原生林はいつ見てもほれぼれする光景だ。無風。快晴。真っ青な空をウルトラライトプレーンが一機、軽やかな爆音でブーンと飛んでいったので手を振った。山に近づくにつれ雪はさらに多くなり、川へのアクセスで雪をこぐのが一苦労。しばしばズボーッと腰まで深い雪に埋まってしまう。
幸い、川面は開いていて釣りは可能だが、やっと川に到達したころには疲労困憊、目の前真っ暗、肩でぜいぜい息をしている始末、とても釣りどころではない状態に陥った。。それでも渓流の流れをみると血がさわぎ、やっと呼吸を整えて釣りを開始した。最初にニジマス若魚とニジマス稚魚が釣れてがっかり。そのうち小型の雪代(ゆきしろ)ヤマベがかかりはじめた。ややしばらく釣り下ってからオショロコマが釣れ、その後少しずつ個体数は増えていった。やっぱりオショロコマはいいなあと2か月ぶりのご対面で一安心。






















過酷な斜里川水系厳冬期の釣りと華麗な渓流魚たち その弐 へ続く

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