オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

オホーツクの早春、大型遡上ニジマス

2012-09-06 00:02:30 | 大型魚
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20XX年5月3日。 フキノトウに吸蜜に飛来した春の女神、
エゾヒメギフチョウ♀ Luehdorfia puziloi yessoensis。


北見市近郊の林道にて。エゾヒメギフチョウ撮影の帰り道、急にニジマスが食べたくなった。この時期、必ず釣れるポイントに向かった。こんな、なんの変哲もない渓流に大型ニジマスが産卵のため多数遡上してくる。



北海道北見市周辺の河川やダム湖には放流されたニジマスがあちこちで自然繁殖している。ニジマスは行政が放すことは稀で多くは個人、有志団体などが勝手きままに好きなところに放流している。漁業権設定のない川がほとんどで、もちろん釣るのも勝手だ。ダム湖の多くは市民の冬のレクリェーションのため普通ワカサギが放流される。ワカサギ釣りを念頭に置く場合は天敵となるニジマスは放流しない。この渓流が注ぎ込むダム湖は冬季ワカサギ釣りでにぎわうがニジマスは密放流に由来するものとされており、ここでは害魚扱いだ。






早春の遡上ニジマス♂







産卵のため遡上したニジマス♀。



私が見る限りではダム建設や際限ない河川工事のために、すでこの川はとっくの昔に死んでいる。この水系に守るべき自然はもはや無く、釣り堀感覚の遊び場としても良いのではないかと思う。そんなわけでワカサギを主体に鯉やらヘラブナまでが放流され特に鯉は大繁殖している。何故かウチダザリガニまでが大繁殖し、僅かに残ったニホンザリガニが危機に瀕しているという。 この日釣り上げられたニジマスは2匹。本当はもう少し小さいのが欲しかった。野生化ニジマスは25cmくらいのが一番食べやすくおいしい。このニジマス♀からはお椀一杯ほどの卵が採れ、イクラ丼をつくった。この時期、身はあまりおいしくなくムニエルにした。ニジマスの胃をみると案の定、ワカサギ4匹が入っていた。ワカサギ釣りマニアにとってはまさにニジマスは害魚だ。しかし、ワカサギにしてみれば人間に食われるかニジマスに食われるかの違いでしかないのかな。




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