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20XX-12-3 晴れ とても寒い
晴れたがとても気温が下がったある年の12月上旬。未調査であった斜里川水系OS川源流域へオショロコマ調査へでかけた。北海道の初冬の渓流釣りは楽しみを通り越して苦行の域に入る。オショロコマの分布調査の目的がなければ、こんな最悪の時期に渓流釣りに行くことはないだろう。川にはあちこち薄氷が張ってとにかく寒い。魚の活性は最低であまり釣れない。越冬直前の荒喰い中のヒグマに遭遇する可能性も大きい。その上、冷たい水中に手を入れて渓流魚を撮影しなければならない。F 氏も妻もさすがに今日ばかりは断固同行拒否。仕方なく、たった一人で山奥の渓流に向かった。私はヒグマ対策という面では、この時期は木々や草木の葉が落ちてはるか遠くまで見通せるので、接近遭遇の可能性は低く夏場よりは、より安全な時期と考えている。かなり山奥に入って渓相がよくなってから入渓した。きっとオショロコマがいるに違いないと踏んでいたのだが予想に反してまったくいない。そのかわり、小型のヤマベがとても多い。アメマスも多くて28cmの良型も釣れた。これらをせっせと撮影しながら釣り登ったが、オショロコマがいない。そのうち、川が凍っているところが目立ちはじめたので、あきらめて引き上げることにした。林道を下ってかなり山を降りたところで、なんとなく竿をいれてみたら、オショロコマが立て続けに3匹釣れた。そうか、あまり源流域にはいないのかと悟ったが、もう時間が遅く引き上げることにした。ここで良型アメマスで口にヤマベ針のハリス付きが刺さっているのが釣れた。ヤマベ釣り師の針にかかったが細いハリスを切って逃げ、九死に一生を得たアメマスであろう。暴れているうちにその針はひとりでにぽろりと抜け落ちた。今日、撮影したのはオショロコマ3匹、アメマス22匹、ヤマベ28匹。 今日も釣り上げた魚たちは手早く撮影して全てもとの渓流に丁寧にリリースした。
オショロコマの棲息は確認出来たが、もっと渓流の状態が良い時期に再度調査にこようと思う。
初冬の海別岳は冠雪していた。
最初はヤマベばかり釣れた。
小雪がぱらつきはじめた。
今度はアメマスが釣れ始める。
最後にやっとこの渓流のオショロコマが現れた。源流域というより案外下流域にいた。
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